ブライアン・ムベウモ獲得レースの中で明らかになった、マンチェスター・ユナイテッドの重大な欠点。
football.london/Kieran Horn
ブライアン・ムベウモの移籍を巡って、マンチェスター・ユナイテッドとの争奪戦の中、6250万ポンドという金額から垣間見える“最近の出来事”によって、トッテナムにとっての有利な点が浮き彫りになっている。
監督人事が数週間にわたり不透明だったことにより、その間にスパーズは補強ターゲットを逃した可能性があり、他のプレミアリーグクラブがその間に大きな下準備を進めることができた。
ノースロンドン行きが噂されていた選手の一人だったラヤン・シェルキは、リヨンから最終的にマンチェスター・シティへの加入を選んだ。
また、以前はムベウモ本人がオールド・トラフォード行きを望んでおり、その際にトッテナムとニューカッスル・ユナイテッドを断っていたことも明らかになっていた。だが、アンジ・ポステコグルーの後任としてトーマス・フランクが就任したことにより、この状況を一変させた可能性がある。フランクは、過去数年間にわたってムベウモを指導してきた恩師である。
その間に、バイエルンとスパーズはマティス・テルの移籍において双方の妥協点に達し、フランス人アタッカーは3000万ポンドでノースロンドンに完全移籍することとなった。
ウイングを一人獲得したとはいえ、リリーホワイツはムベウモへの関心を依然として強く保っている。
今夏、移籍マーケットが始まった当初には、ルベン・アモリム率いるユナイテッドがブレントフォードに提示したオファーが拒否され、その後の口頭での獲得オファーも交渉の中で退けられている。ブレントフォードはムベウモ売却に対して7000万ポンドを要求していた。
この点に関して、ユナイテッドと比べると、トッテナムの方がその額を支払う可能性が高いとみられている。ヨーロッパリーグ優勝とチャンピオンズリーグ出場権獲得という背景があるからだ。
一方で、サー・ジム・ラトクリフらユナイテッド首脳陣はすでに大型補強を実行している。ウルヴズからマテウス・クーニャを6250万ポンドで獲得した件だ。
この取引は夏の初期の段階で成立したものの、当初ユナイテッドは5年かけて分割で支払う形を希望していたという。しかし最終的にはウルヴズの希望である2シーズンで3回払いに応じる形となった。