新たにトッテナムのヘッドコーチに就任したトーマス・フランクにとっての、プレミアリーグの開幕戦での「理想的な対戦相手」と「悪夢の対戦相手」について考察する。
football.london/Rob Guest
トーマス・フランクとトッテナムは、2025/26シーズンのプレミアリーグの日程発表まで、いよいよ24時間を切っている。アンジ・ポステコグルーとの決別を選択し、新たにデンマーク人指揮官を迎えたクラブにとって、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでの再びの“新時代”の幕開けとなる。
ブレントフォードで名を挙げたフランクは、より大きなクラブで自らを試す機会にふさわしい存在だ。この51歳は、6月18日(水)午前9時(日本時間17時)に新シーズンの対戦カードが発表される際に、トッテナムでのキャリアにおける良いスタートを願っているだろう。
新シーズンは8月15日(金)に開幕し、開幕節の試合は4日間にわたって行われ、8月18日(月)に締めくくられる予定である。では、プレミアリーグでの初陣における、フランクとトッテナムにとってのベストケースとワーストケースとは何だろうか。
理想的な対戦相手
ブレントフォード
もし日程作成のコンピュータが、早々にブレントフォードとの再会を“仕組んで”いたとしても不思議ではない。長年にわたりブレントフォードに在籍し、その驚くべき躍進の中心的役割を果たしたフランクにとって、シーズン序盤に古巣と対峙するのは、まるで運命づけられているかのように思える。
一部では「足元をすくわれかねない試合」と見る向きもあるかもしれないが、実際のところフランクにとってもブレントフォードにとっても、早い段階での直接対決の方が良いのかもしれない。なにしろ彼はブレントフォードの選手たちを熟知しているし、ブライアン・ムベウモやヨアネ・ウィサのような主力選手はすでに退団している可能性もあり、フランクの退任はチームに大きな影響を与えている可能性もあるのだ。