新たに指揮を執ることになったノースロンドンのクラブで、51歳の新監督トーマス・フランクは、数多くの選手の将来が不透明な状況に直面している。
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契約満了まで1年または2年を残す選手が複数いる中で、フランクはそれぞれの今後において重要な役割を担うことになる。彼のシステムの中で主力となる選手を明確にする一方で、新時代の構想に長期的には含まれない選手も出てくるかもしれない。また、退団を考えている選手に対しても、チャンピオンズリーグでの1シーズンがいかに魅力的かを説得する役割も担うことになるだろう。
アンジ・ポステコグルーの下で構想外だった選手がフランク体制で再浮上する可能性がある一方で、これまで重用されていた選手が序列を下げることもあり得る。
ここでは、今後数ヶ月の間に契約交渉の対象となる、あるいは交渉の有無が注目されるスパーズの9人の選手を紹介する。
ソン・フンミン
ここで最も注目すべきは、このクラブのキャプテンであるソン・フンミンの将来だ。トッテナムで10年にわたりプレーし、17年ぶりのトロフィー、そして41年ぶりの欧州制覇においてキャプテンとしてカップを掲げた彼には、自身の将来を選ぶ権利がある。クラブは契約延長オプションを行使し、残り12ヶ月となる契約に突入している。
だが、フランクもまた重要な役割を担うことになる。彼は、今後どれほどの出場機会が得られるか、あるいは得られないかを33歳となるソン本人に伝えることになる。そして、もし残留を決めれば、彼にはチャンピオンズリーグの舞台が再び待っている。
マイキー・ムーア
トッテナムがマイキー・ムーアに対し、8月の18歳の誕生日を前に現在の2027年までの契約を更新する新契約を提示し、交渉が始まったとfootball.londonは報じている。
イングランド国内外のクラブがムーアの動向を注視しており、来季のローン移籍の可能性、あるいは契約不成立に備えて将来的な完全移籍を狙うクラブもある。
トッテナムとしては、この若手を長期的に確保したいと考えており、来季の処遇についてもフランクが決断を下すことになる。ローンで定期的な出場機会を得る道もあるが、スパーズはクラブ育成選手(club-trained players)の不足に悩まされており、ムーアはアカデミー出身のため、プレミアリーグおよびチャンピオンズリーグで登録枠を消費せずに起用できるという利点があるため、ローン移籍は見送られる可能性がある。