元フットボール部門マネージング・ディレクターのファビオ・パラティチは、このスペイン人の獲得を強く推進していたが、たしかに彼は才能ある若手ではあるものの、現時点ではプレミアリーグに必要なフィジカルを持っておらず、今後もそれを身につけられるかは疑問だ。
彼はクラブとの契約をあと1年残しており、今夏には退団が見込まれている。他の多くの“失敗補強”と同様に、トッテナムは彼に対して大きな損失を被る可能性が高い。現在は膝の靭帯損傷からの回復中であり、クラブでの通算成績は43試合出場、無得点、2アシストにとどまっている。
アレホ・ヴェリス(Alejo Veliz)
スパーズは2023年、アレホ・ヴェリスをロサリオ・セントラルから1,300万ポンドで、同日にファンデフェンをその3倍の金額で獲得した。
その日以降、ヴェリスはトッテナムでわずか8試合に出場し、1ゴールを記録したが、ひどいローン移籍となった再びのセビージャを経て、その後はエスパニョールへの多少はマシなローン移籍を経験した。とはいえ、ほとんどがベンチからの出場にとどまっている。
アルゼンチン国内で報じられている「ラシンなどのクラブからの獲得に関心」や「移籍が進行中」といった話は、現時点では現地メディアによるノイズにすぎず、トッテナムは具体的なオファーを一切受け取っていないとfootball.londonの理解している。
とはいえ、クラブ側としては、妥当なオファーがあれば受け入れる姿勢である。というのも、現時点でヴェリスはトッテナムのファーストチームに食い込めるほどの実力は示していないからだ。
アシュリー・フィリップス(Ashley Phillips)
この夏にはトーマス・フランクの下でアシュリー・フィリップスが大きく躍進する可能性もないとは言えない。だが、クラブにセンターバックが多数在籍している現状、そしてヴシュコヴィッチと高井幸大が加入することを踏まえると、その可能性は低そうである。
フィリップスは2023年、ブラックバーンから18歳で加入し、200万ポンドの契約解除条項が発動されたかたちでの移籍だった。しかしそれから2年が経過しても、トッテナムで公式戦出場はゼロのままだ。もっとも、プリマスやストークでのローンでは印象的なパフォーマンスを見せている。


