トッテナム・ホットスパーのミッドフィルダーであるジェームズ・マディソンが、指揮官アンジ・ポステコグルーへの信頼を明言し、ヨーロッパ制覇の次に続くストーリーについて語った。
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ポステコグルーは、マンチェスター・ユナイテッドとのビルバオでの決勝を制し、スパーズに17年ぶりのタイトルをもたらした。この勝利により、クラブは41年ぶりとなる欧州のトロフィーを掲げ、ノースロンドンには歓喜が広がった。金曜のトロフィー・パレードには、およそ22万人が集まり、街は歓喜一色に包まれた。
しかし一方で、プレミアリーグでの不振は無視できるものではなかった。負傷者の続出に加え、ポステコグルーがヨーロッパ戦線に重きを置いたこともあり、チームは22敗を喫して17位という結果に終わった。この現実が、指揮官の去就をめぐる憶測を呼んでいる。とはいえ、ドレッシングルームでは彼への信頼は厚く、悲願のタイトルをもたらしたこともあり、サポーターの大多数からも支持を受けている。
マディソンは、自身が毎年開催しているチャリティ・ゴルフ大会「Maddison Invitational(マディソン招待性ゴルフ)」において、ポステコグルーに「シーズン3」を任せるべきかという問いに答えた。
「うん、間違いなく任せるべきだよ。監督は本当に素晴らしいんだよ、マジでね。シーズンの最初に彼が言ってたんだよ。『自分はたまに何かを勝ち取るタイプじゃない。常に勝つんだ』ってね。あのとき、メディアがお祭り騒ぎになるってことは分かってたよ。君たち(報道陣)があれを何度も取り上げてたからね(笑)。でも、俺は監督が本気でそう思ってるって、ずっと信じてたよ」
「あの“シーズン3”のセリフも象徴的だったよね。ああいうモチベーションをくれる決めゼリフの引き出しを、監督はちゃんと“持ってる”んだよ」
「どんな監督でも、どんなクラブでも、まさにトッテナムを見れば分かるけど、トロフィーから長期間遠ざかることだってある。17年だよ。でも監督は、いつも成功を収めてきた人なんだ。そして、監督の一番の強みは“自分のやり方を信じる力”だと思う。それが俺たちにも伝わってくるし、今シーズンの欧州戦線では、それが俺たちの中にしっかり根付いたんだ」
「アウェイでの試合でも、特にグループステージ序盤やラウンド16のAZアルクマール戦はひどい出来だった。でも監督はそこで俺たちを本気で叱ったんだ。本気で怒ってきたんだ。だって監督は勝者なんだからね。それでセカンドレグでは見事に巻き返して、俺たちは準々決勝に進んだ。そこから一歩ずつ前に進むたびに、チームの信念も強くなっていった。そして今、俺たちは“勝者”になった。もう誰にも、それを奪うことはできないよ」
