「私にとっては、適切な戦力を獲得することが大事で、このチームに加われると思っていた選手を獲得する機会がなかったので、獲得しなかっただけだ。アシュリー・フィリップスもいるし、来年は若手のルカ・ヴスコヴィッチも合流する。センターバックが2人いるんだ」
「今、何かをして彼らの道を塞ぎたくはない。傍から見ると、もう1人の選手が加入させたとしても、その選手が我々のやっていることに適さず、チームに溶け込めないのであれば、なぜそのような選手を獲得して他の若い選手の道を塞ぐ必要があるんだい」
ポステコグルーにとって、この移籍マーケットで下す決断は大きなものだ。なぜなら、彼は今こそ短期的な視点に立った補強を必要としているからだ。デイヴィスとの契約が終わりに近づき、長期的に見て適切な選手が移籍マーケットに現れるかもしれないし、夏に18歳でチームに合流するルカ・ヴスコビッチをまず見極めることに決めるかもしれない。
もう1つの選択肢は、ようやくローン先のストーク・シティで先発出場を果たし始めたばかりのフィリップスを、可能であれば1月に呼び戻すことかもしれないが、ポステコグルーはまだトッテナムで公式戦に出場していないこのディフェンダーに確かな手応えを感じていないようだ。
ファンデフェンのハムストリングとロメロのつま先の不調は近い将来に治るかもしれないが、トッテナムのこのポジションの負傷は死活問題となりうるだけに、長らくセンターバックと左サイドバックの両方をカバーできる選手の必要性が問われている中で新たなディフェンダーを補強しないのであれば大きな決断だ。
ミッドフィールダー
背番号6の役割は、出場停止が予想されるロドリゴ・ベンタンクール、イヴ・ビスマ、アーチー・グレイで今のところはカバーできそうだ。また、スパーズは夏の移籍マーケットでレアル・ベティスのジョニー・カルドーゾを購入するオプションも確保している。
パペ・マタル・サール、デヤン・クルゼフスキ、ジェームズ・マディソン、ルーカス・ベリヴァルが残りのセンターミッドフィールドの選択肢を充実させており、特に若いベリヴァルとグレイがこのレベルで自分の居場所を見つけ始めているため、今シーズンはカバーできる選手が十分いる。
ポステコグルーは間違いなく、さらなるクリエイティブなミッドフィルダーに目を向けているだろうが、今シーズンここまでトッテナムは他のほとんどのチームよりも多くのチャンスを生み出しているため、1月に今のチームに完璧にフィットする選手が獲得できるか、他の役割でも活躍できる万能型の選手が獲得できる好機が訪れない限り、冬ではなく、夏にこのポジションの補強が検討される可能性が高い。