「ここ2、3年の彼のキャリアは、好調を維持できず、すぐに故障してしまっている。今回我々がやろうとしているのは、彼が戻ってきたときに彼がその健康状態を保てるように、すべてを正しく行うことだ。それがリッチーにとってのカギであり、うまくいけばそうなるだろう」
トッテナムは日曜日にブライトンと対戦するが、これは近年、監督の任命に対照的なアプローチを取ってきる2つのクラブの激突である。シーガルズは常に、そのポゼッション重視のプレースタイルに合うタイプの監督を起用してきた。一方、スパーズは「クラブのDNA」について何度も語っているが、実のところ近年、非常に異なるタイプの監督を採用している。
その結果、選手の入れ替えが頻繁に行われ、何度も高額な費用をかけてチーム戦力を組み直さなければならなくなり、さらに監督の入れ替わりが激しくなっていた。そしてようやくポステコグルーは5年ぶりにクラブで1シーズンを全うした監督となった。ここ数年、ブライトンは特定のスタイルを貫き、監督交代がスムースだったクラブの好例であるかをこのオーストラリア人は尋ねられた。
「私の意見では、クラブでの重要な決定がずっと楽になるだろうね」
「チームのプレースタイルや選手のスタイルについて何を求めているか分かっていて、そこに十分な証拠があるからね。監督を見て、彼のチームがどうプレーしていたか?選手を見て、どうプレーしていたか?だ」
「しかし、それを見ずに『彼は素晴らしい監督だ、彼を連れて来よう。だが彼には攻撃的なフットボールをしてほしい』と言っても、彼はこれまでそのスタイルで戦ったことがないなら、うまく合わない可能性が高くなる。選手についても同じで、クラブが自分たちにとって重要だと認識しているかが問われるんだ」
「ブライトンは、自分たちにとって良い結果を出してくれる監督を特定し、選んできた。彼らは『これが我々クラブが求めているもので、これが我々が持っている戦力で、この指導者であればそれができるという証拠を示している』と言えるからだ。選手についても同じだ。どんなストライカー、ウィンガー、センターバックが欲しいのか本当に明確な考えがない限り、最高のセンターバックだけを求めても必ずしもうまくいかないんだ」
「そして、最高の監督だけを求めてもうまくいかない。これは、私がキャリアの中でどこへ向かうかについて下してきた決断の大きな部分を占めている。『クラブが何を手に入れようとしているのかわかっているのか?』だね。なぜなら私は変わらないからだ。彼らが私を起用して『カウンターアタックをしろ』と言うわけにはいかない。そんなことは起こりえないんだ」
「しかし同時に、クラブやオーナーが『彼は素晴らしい監督だ、ぜひ招聘しろ』とプレッシャーをかけられても、適任だろうか?私はそれが正しい道だと思うが、他の人は違う道を選ぶかもしれないね」