「私にとって、リーダーシップとは行動なんだ。行動の真っ最中に行うことだ。その後で議論するのは簡単だ。こうすべきだった、ああすべきだったと言うのは簡単なんだよ。その瞬間の行動なんだ。それがリーダーシップだ。本能的に何かをすべきなのに、何らかの理由でそれをしないことがある。自分の出る幕ではないと感じたり、自信が持てないからだ。それがリーダーシップだ」
「もちろん、経験豊富な選手ほど、その役を担うと安心する傾向がある。しかし、それをただ待っているわけにはいかないんだよ。私がチームに植え付けようとしているのは、彼らにはリーダーシップを発揮する能力が備わっているということなんだ。そして、それを変えることができるんだ」
「まずは行動だと思う。それほど大きなことではない。つまり、リーダーシップだ。誰かに声を上げてほしいと思っていると、それを変えるのは難しい。それはパーソナリティによってくるからだ。そうしない人もいる。ロメロは口数が多くないが模範を示してリードする。だから、それを変えて『いいか、クティ、もっと声を出してくれ』と言うつもりはない。いや、そんなことはしない。それがパーソナリティでありキャラクターなんだ」
「だが、行動は変えられる。行動は行動だからだ。だから、話さなくても、次の50:50の局面には挑んでいって、勝とうと伝えるんだ。それがみんなの励みになる。規律ある行動を心がけること。みんなにプレッシャーをかけろと言う。プレッシャーをかければ、みんなもプレッシャーをかけているのがわかる。だから、そこが変えられるところだと思うし、リーダーを育てられるところだ」
ブライトンでの敗戦は、トッテナムが十分なリードを失い、その後貴重なポイントを落とした数少ない試合の1つだ。2023年3月のサウサンプトン戦もそうだった。その結果、当時の監督であるアントニオ・コンテは、試合後の記者会見で選手とクラブを痛烈に批判した。
このイタリア人は、トッテナムは今後も監督を入れ替えることができるが、このクラブで似たような状況は続くだろうと語った。ポステコグルーは、そのコメントを裏付ける事実がクラブに残っているのか、そして自分の仕事はメンタリティを変えることなのかと尋ねられた。
「相棒、もしそれを認めたら私はここで何をしているんだ?冗談抜きで、もしこれを変えるのは不可能だと認めたら、私は本当に給料泥棒になってしまう。冗談抜きで、私はなぜここにいるんだよ」
「私はそんなことを信じていないし、これまでも信じたことはない。もし私がそれをやらなかったら、それは私の責任だ。クラブとは関係ない。私の責任だよ。なぜなら、私はここに来るまで、クラブが何年にもわたって何も勝ち取れなかったことを承知しているからだ」