それはそれでエキサイティングだが、現時点でトッテナムは明らかに特定のポジションで戦力が不足しており、怪我に見舞われたら大きな問題に直面するリスクを抱えながらシーズンを進めることになる。
ゴールキーパーと左サイドバックの質の高いカバーが不足しており、グリエルモ・ヴィカーリオやデスティニー・ウドギが重傷を負えば、ポステコグルー率いる先発メンバー11人のレベルは直ちに低下するだろう。
スペンスが得意とする右サイドだけでなく左サイドもカバーできるかどうかはまだ不明だが、トッテナムは負傷者が続出すればグレイかベン・デイヴィスがセンターバックの穴を埋めることになるだろう。
トッテナムが左サイドバックをカバーできる新たなセンターバックを獲得できないことが移籍マーケット最大のリスクであることは間違いないが、ポステコグルーはフィリップスとヴスコヴィッチの道を塞ぐことには慎重だったと語っている。
ポステコグルーはまた、イヴ・ビスマに「最高のビスマ」になってほしいと繰り返し訴えてきたが彼がトップレベルのパフォーマンスを安定して見せない限り、優秀な背番号6の選手も不足しているようにも見える。
同様に、攻撃に多様性があるとはいえ、安定したパフォーマンスを発揮できる新たなウィンガーがいればチームにとってプラスになるだろう。
グレイとオドベール（またはブレナン・ジョンソン）が潜在能力を発揮すれば、スパーズは将来的に中盤と前線の3人で優秀な選手を揃えることになるが、今のところは若手選手はまだ成長中だ。
一方、ポステコグルーは、スパーズにとって「本当に前向きなチャンス」だったと考えており、クラブから支援を受けていると感じていると語り、それがすべてだろう。
監督は、スパーズが今夏もっとできたはずだと認めたが、さらに大規模な改革を断行していれば今シーズンのトップリーグで戦うチーム戦力に影響を及ぼしただろうと考えている。
「選手の入れ替えに関しては、競争力に影響することなく、ほぼ最大限まで行ったよ」
「昨シーズンは確かに5位で終えたが、それは我々の状況からするとまずまずの結果だった。しかし、これをやって8位や10位で終えたり、下位に落ちたりすることは望ましくない。常にそのバランスが大事なんだ」
4月、ポステコグルーは、1年後にはクラブがタイトル獲得を狙えるようになると期待していると語った。
「そうなることを願っている。そうでなければ、この仕事をしている意味があるかい？」
