スパーズはジオバニ・ロチェルソを巡るレアル・ベティスとの移籍交渉で、奇抜なオプションを確保。来夏にアメリカ代表ミッドフィルダーを優先価格で購入可能な2週間の期間が与えられる。さらに、トップ・エージェントへの手数料を大幅に削減したことも分かった。
Telegraph/Mike McGrath
レアル・ベティスのアンヘル・アロ会長によると、トッテナム・ホットスパーは来夏の移籍マーケットでアメリカ代表ミッドフィールダーのジョニー・カルドーゾを購入するオプションについて交渉したようだ。
スパーズは先週、ジオバニ・ロチェルソをベティスに売却したが、アロ会長はその交渉でカルドーゾのオファーを受け入れ、2500万ユーロ(2100万ポンド)の移籍金で購入できる権利を付けたことを明らかにした。
22歳のカルドーゾはアメリカでブラジル人の両親のもとに生まれ、まだ幼児の頃に南米に移住し、そこでフットボール選手としてのキャリアをスタートさせた。昨シーズン、ブラジルのインテルナシオナルからベティスに移籍し、その活躍で他のヨーロッパのクラブからも注目を集めた。
スパーズがこの購入オプションを行使できる期間は2025年の夏の2週間で、この期間を経過すると他のクラブが彼を獲得できる。
アロ会長は次のように語った。
「ジョニーはトッテナムだけでなく、他の多くのチームが興味を持っている選手で、大きな可能性を秘めている。今回の件では、ジオ(ロチェルソ)の移籍交渉の中で、彼ら(スパーズ)は我々にとって重要かつ興味深い価値で買い取るオプションを求め、我々はそのオプションを与えた」
カルドーゾはアメリカ代表で15キャップを獲得し、インテルナシオナルでトップチームの試合に出場していた。
ベティスがこの夏の補強日を節約できたが、エージェントがこの取引を成立させようと必死な様子が、プレミアリーグへの移籍で選手のエージェントが1%の手数料を受け入れたことに表れた。
エージェントは通常、取引を成立させる仕事の対価としてクライアント(選手)の年俸の約10%を要求する。需要の高い選手にもっと高い金額を要求できる場合もあれば、契約を完全に失うよりはマシだがずっと安い金額で妥協する場合もある。
Telegraph Sportは、この契約に関わったあるクラブの情報筋から、関係するトップ・エージェントが通常の10分の1の手数料をクラブから受け取り、残りは契約に関わった選手の家族が負担したとの情報を得た。