フットボール協会は国際試合の後に選手をそれぞれの所属クラブの国に飛行機で返すまでの責任があるが、クラブでの試合が間近に迫っている場合はそこにクラブが介入することもある。ロメロの場合、彼は火曜日の夜にコロンビアでアルゼンチン代表としてプレーし、水曜日に帰国する予定だったが、スパーズの選手たちは木曜日は休みだったので、クラブにとって彼を急いで復帰させる必要はほとんどなかった。
この件についてポステコグルーは次のように語った。
「試合後に理由や言い訳を探すのは好きではない。実力で対処したいし、あの試合に向けてよく準備していたが、それは別の問題だ」
「選手の福利厚生や代表戦についても常に気を配らなければならない」
「試合の準備において、移動や時差、休息がいかに重要かを私は誰よりもよくわかっている。これは間違いなく考慮するが、個々のケースで考えるよ。アーセナル戦での私の主張は、それが準備に影響したとは思わないということだ」
トッテナムの守備リーダーとしてアーセナルに決勝点を許したロメロについて、オーストラリア人は次のように付け加えた。
「彼は今もあの時も不満だった。フットボールではこういうことが起きるということも分かっているし、どう対応するかが大事だ。選手としても人間としても、彼のトレーニングや振る舞い方が大好きだ。彼は勝者だよ」
「先日、チームに勝利(タイトル獲得)を経験した選手がいることは重要かと聞かれたね。彼はまさにその体現者だが、それで万全というわけではない。うまくいかない日もある。彼は、あの局面でもっと活躍できなかったことにがっかりしていた。だが、それは彼だけの問題ではなく、あの失点を許したのも、あの試合で負けたのも、さまざまな要因が重なったためだ。だが、その後、彼は殻に閉じこもったわけではない。彼は再び試合に出場して、償いたいと考えている」
もしトッテナムが水曜の夜にカラバオ・カップでチャンピオンシップのチームに敗れていたなら、トッテナムの危機が話題になっていたかもしれない。ポステコグルーは、それがすべて現代フットボールの一部であることを十分理解している。
「まず、『もし先日負けていたら危機に陥っていただろう』と言うこともできるが、もしあの試合に勝っていたら、私がここに座って記者の皆さんは『今シーズンはタイトルを取れるか』と聞いていただろう。しかし、そのどちらも私の世界の現実ではない」
「私は常に、重要なことを見極め、冷静にそこに集中力を保つのが得意だ」