トッテナムのフルバックは、ノースロンドン・ダービーでの初勝利を目指して、大一番での戦いに備えている。
Telegraph/Mike McGrath
祖父の生き方に関する3つの原則を正しく説明するために、ペドロ・ポロは携帯電話のGoogle翻訳にスペイン語のフレーズを入力した。
両親が「自分の食事を食卓に並べるために」長時間働く中、祖父のアントニオに育てられたポロにとって、小さな故郷ドン・ベニートから抜け出すのが、まず最初の戦いだった。
ポロの戦いへの準備は、過去18ヶ月間トッテナムが目にしてきたものと同じだ。25歳のポロは、チャンピオンズリーグの出場権を取り戻すために戦う覚悟ができている。スーパーでファンにばったり会ったとき、ノースロンドン・ダービーの重要性を確かに思い出させられた。
日曜の試合前には、彼のフットボールの師であり、戦うことを教えてくれた祖父からの電話を受ける予定だ。ティム・シャーウッドがイングランド・フットボールにデビューした当時のポロを批判した時、ポロは「その口を閉ざさせるのは彼が初めてじゃないよ」と応戦した。そのインタビューでポロは「僕を刑務所で自由にさせてくれれば、最終的に僕がその場所を牛耳ることになるのさ」と印象的な発言をした。
今回のインタビューで、スパーズのトレーニング・グラウンドで椅子に座りながらポロは語った。
「その言葉は祖父が教えてくれたもので、だから僕もその言葉を使ったんだ」
「この精神は必ずしも悪いことではないんだよ。勝利の精神でもあるからね。フットボールの中ではプラスになることもある。最初からその精神が僕の一部だった」
「これは僕がいつも言っていることなんだ。小さい頃から、すべてのことで戦わなければならなかった。僕の家ではタフでなければならなかったんだ。食べる物がないこともよくあったからね。他の人も同じような状況にあることは知っていたけど、それが現実だったんだ。だからタフでなければならなかった。人生で何かを手にしたいなら、そのために戦わなければならないんだ」
ドン・ボニートはエストレマドゥーラ州にある。人口4万人に満たないこの町は、フットボールの聖地とは程遠い。ポロの父ルイスは建築業者で、母エバはスーパーマーケットで働いていた。祖父アントニオはペドロと弟ビクトルを育てた。
「最初に家を出るのがどれだけ大変だったか覚えているよ。僕はまだ子供だったから、ことさら大変だったよ」
ポロは語った。
