トッテナム・ホットスパーの監督は、日曜日のノースロンドン・ダービーでの敗北後に大きな発言をしたが、これから有言実行を目指さなければならない。
football.london/Alasdair Gold
ノースロンドン・ダービーでの敗北で内心憤慨していたアンジ・ポステコグルーは、日曜日の試合の後にテレビやラジオのインタビューに答えていた。どのインタビューでもセットプレーについて質問が投げかけられ、さらにインタビューが進むと、ポステコグルーは後悔する状況に追い込まれた。
監督というのは、特に大きなダービーでの負けの後は、常にイライラしたり神経質になったりするものだ。そして、このインタビューでは、残念ながら、トッテナムの監督が質問に答え始めたときに、間が悪くアナウンサーが質問にさらに付け加えるためにマイクを数回遠ざけてしまった。
「私は質問に答えるつもりだか、それとも質問し続けるつもりですか?」
59歳のポステコグルーは、苛立ちを隠せないような頭の動きでそう語った。
質問は、ポステコグルーのクラブでの最初のシーズンがその原則と哲学を定めたシーズンであり、2シーズン目には大抵はタイトルを獲得しているがというものだった。このスパーズで、その2シーズン目のジンクスであるトロフィー獲得を、再現できるかという質問をぶつけられた。
「もちろんだ。訂正するよ。私はいつもタイトルを獲ってるわけじゃない。2シーズン目には常にタイトルを勝ち取っている。何も変わらないよ」
続けての質問も、基本的にこれらの繰り返しで、このスパーズでそれができると確信しているかどうかを尋ねた。
「まあ、今言ったばかりだ。信じてないのなら、何も口にしないだろう」
その瞬間、オーストラリア人は、これまでの監督が使うことができた逃げ道を封じてしまった。これまでトッテナムに来た監督の中には、他クラブでタイトルやトロフィーを獲得した実績があるにもかかわらず、スパーズの扉をくぐってみると、それほど簡単ではないと気付いた監督が数多くいる。
アントニオ・コンテとジョゼ・モウリーニョは、このパターンの最近の好例だ。この2人の監督は、さまざまなクラブで何十年もコーチを務め、トロフィーを山ほど獲得した経歴を誇っていたが、どちらもトッテナムで1シーズンを全うすることはできなかった。トッテナムは、彼らが指揮を執ったチェルシーと同様に忍耐力が無いクラブだが、それを正当化するだけの成功を手にしていない。