だからこそ、トッテナムは移籍マーケットが終わるまでにもう1人のセンターバックを獲得し、必要であれば左サイドバックとしてプレーできる選手を獲得することがチーム戦力のバランスとして理にかなっている。最終的に4番手の選択肢になる選手に大金を費やすことはないだろう。それはおそらくローンでの補強か、将来有望だと理解した上でビッグクラブへの移籍を喜んで受け入れる若い選手のどちらかだろう。もちろんその両方かもしれない。
だからそれは理にかなっているように思えるが、懸念される点もある。まず、もちろん厄介なヨーロッパリーグの登録メンバーの数だ。さらに他の選手を登録メンバーから外すか、売却するか、あるいは新たに入団する選手がヨーロッパの大会でプレーできないことになり、であればそもそもの目的が損なわれてしまう。
また、トッテナムのアカデミーにいる才能のある若手のセンターバックであり、深刻なハムストリングの負傷から復帰したアルフィー・ドリントンのような選手にとって、ファーストチームへの道が遠のくという弊害もある。
そしてポステコグルー自身も、昨シーズンの終盤に、夏になったらもう1人のセンターバックを獲得したいと発言していたが、先週金曜にはその考えを変え、今週、アシュリー・フィリップスがストーク・シティにローン移籍したことでセンターバックを補強するつもりかと尋ねられた際に次のように答えた。
「いや、ラドゥがいるよ。彼はとても順調で、トレーニングも順調だ。ベンもセンターバックをこなせるし、アーチーもセンターバックをこなせるので、大丈夫だと思うよ」
翌日、オーストラリア人指揮官はミッキー・ファンデフェン、クリスティアン・ロメロ、デスティニー・ウドギ、ペドロ・ポロといった主力ディフェンダーを酷使しないことの重要性についても発言しており、今シーズンは多くの試合が控えているため、そのバランスを取らなければならないだろう。
2024/25シーズンのトッテナムの登録メンバーがどのようなものになるかは、最終的にはポステコグルーの選択にかかっている。守備陣には別の選手が入る余地があるようだが、移籍マーケット最終日にそれが解消されるかどうか、またそうなった場合、それが他の選手にとってどのような意味を持つのかがわかるだろう。