アンジ・ポステコグルーが移籍マーケット最終日に直面することになるジレンマ

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トッテナムのプレミアリーグの25人の登録メンバーは現時点で問題なく、必要に応じてもう1人分の外国人枠に空きがある状況だ。一方、ロチェルソとレギロンを放出すれば、さらに2つの枠ができる。ただし、ヤンが1月に加入し、それからローン移籍するのではなくシーズン後半にクラブに残ることになる可能性を忘れてはいけない。

混乱が生じるのは、ヨーロッパリーグの25人の登録メンバーだ。細かいことを説明せずに言うと、トッテナムは現在、ベリヴァルをヨーロッパ戦のメンバーに登録させることになるため、外国人枠の上限である17人の登録メンバーが揃っている。

また、4枠の協会育成枠の選手が7人いるため、はみ出てしまう3人は外国人枠に登録する必要がある。また、4枠のクラブ育成枠の選手は2人しかおらず、スパーズはその枠の2つを使わずに残すか、Bリストに入っている若手を登録してその枠を埋める必要がある。ただし、この枠を活用するために、クラブ育成枠になりうる元スパーズの選手と契約するという選択肢もある。

つまり、ロチェルソとレギロンが退団しても、現在の23の枠に24人の選手がいるという状況である。誰が枠を外れるのか、さらにクラブを去る選手がいるのか、単にヨーロッパ戦に出場しないだけなのかは、ポステコグルー次第だ。1つの選択肢として、フレイザー・フォスターをヨーロッパ戦の登録メンバーから外し、このベテラン・キーパーを国内のカラバオカップに起用し、ブランドン・オースティンをヨーロッパリーグで起用することもできる。

しかし、それをすべて考慮すると、トッテナムが移籍マーケットの残り数日間でロチェルソとレギロン以外の選手を放出せずに誰かを獲得するなら、さらにもう1人の選手がヨーロッパリーグの登録メンバーを外れることになるか、またはその新加入の選手がヨーロッパリーグで出場しないことを承知のうえで加入するかだ。現在のトップチームでレギュラーとして活躍する選手が、自分のキャリアにタイトル獲得の名誉を追加するチャンスを放棄する可能性は低い。最近のトッテナムでは、そのような選手はめったにいないだろう。

ポステコグルーのチーム戦力で最も明らかな穴は、左のセンターバックか左サイドバックのどちらかである。「どちらか」となる理由は、ベン・デイヴィスだ。

連戦を通して11人の選手が総取っ替えすることはめったにないが、チーム編成上、ヨーロッパリーグとカラバオ・カップの試合で二軍のメンバーを想定すると、ラドゥ・ドラグシン、ジェド・スペンス、デイヴィスが現在バックラインに入り、4つのポジションのうち3人の選手がいることになる。

問題はデイヴィスがセンターバックとしてプレーするかどうかであり、もしそうであればスペンスはより不自然な左サイドバックの役割も担わなければならない。そうなると右サイドバックに空きができるので、現時点ではグレイがその穴を埋めることになるだろうが、それは才能ある4000万ポンドの18歳の選手が中盤の中央の選手として成長するためのプレー時間を得られなくなることを意味する。彼はいずれそのポジションで長きに渡ってトッテナムのスターに君臨するだろう。また、グレイはプレシーズン中にキャリアで初めてセンターバックとしてプレーした。

もちろん、来月からすべての大会が始まり、そこで誰であろうと怪我人が出てしまえば、その穴埋めとして週に3試合プレーしなければならない選手が出てくることになる。

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