「しかし、覚えておいてほしいのは、我々の選手の多くはプレミアリーグの初挑戦だということだ。彼らのかなりの部分は常に出場しており、彼らがこのままのペースで成長し続ける必要がある。チームとしてやるべきことはまだたくさんある。我々が望むところに到達するには、あと1人か2人の補強をしたところで、まだまだ遠いところにいると思うよ」
この夏、どれだけの新しい選手が入ってくるかについて、ポステコグルーは付け加えた。
「それは、どの選手が補強可能な状況にあるのか、それら選手の適性によって少し左右されるだろう。より活発な移籍ビジネスがあるかもしれないし少ないかもしれないが、繰り返しになるが、大切なのは確実に我々にとって適切な戦力を補強することだよ。おそらく1人か2人の補強になるかもしれない。わからないが、我々が探している戦力に適合する選手が、1人か2人しかいないと考えているからだ。とはいえ、その1人か2人の補強で我々が望んでいるところに到達できるという意味ではない」
今月、トッテナムは最新の決算を発表する予定で、他のクラブが財務規制によって制約を受けていることが詳らかになる中で、新スタジアムからの巨額の収入源により、プレミアリーグの収益性と持続可能性のルールが効果を発揮している環境下で有利な立場に立つだろう。
ポステコグルーは、スパーズは慎重に運営されているクラブであるという利点があるが、それを最大限に活かすには選手補強の面で完璧に立ち回る必要があるとも考えている。
「私もその見方には同意するが、こうしたことに関しては、どの分野に資金を投じるかではなく、どう投じるかが重要だと常々感じてきた。私は常にそう信じてきたし、これからもそう信じ続けるよ。君の言う通り、チームを成長させ続けることにおいてクラブは財務的な観点からは素晴らしい立場だが、もし間違った決断を下せばそのアドバンテージは得られないんだ」
「たとえそのような立場にないとしても、進歩することはできる。それはやはり自分の持っているものを使って下す決断の問題だ。次の夏の期間に我々チームが成長を続けることができる立場にあることに私は同意するよ」
では、スパーズは現在、過去の移籍マーケットと比べてより強い立場にあるのだろうか?
「ある程度はそうだが、我々は選手に1億ポンドを費やす立場にないと思うよ。もしあなたがそこまで考えているとしたらね」
「それは当てはまらないし、クラブがそうなることは決してないと思う。立場に関係なく、我々の競争相手もそこは同じだ。これまでの2度の移籍マーケットを見てみると、我々は本当によくやってるし、我々が必要なレベルの戦力を獲得し、加入した選手たちはここに来てからその価値を高めて、進化を発揮してくている。さらに成長してくれるだろう。我々が良い立場にいるという前提に私も同意するが、それを活かせるかどうかは我々次第なんだよ」
トッテナムが1人の選手に1億ポンドを費やさない理由について、それが補強方針なのか金銭面の問題なのかを問われると、オーストラリア人は次のように答えた。
「純粋に金銭的な理由だよ。1億ポンドという贅沢な買い物ができるなら、むしろ5千万ポンドの選手を2人獲得したいね。素晴らしいだろ?ワンダフルだ。私はそういう世界からやってきたんだよ!」