これにはFAカップとFA女子カップが含まれる可能性があり、FA(イングランド・フットボール協会)は来シーズンに試験導入する大会を検討している。
しかし先月、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長はTelegraph Sportに対し、シンビンの導入に反対の立場を表明し、「それはもうフットボールではない」と述べたことから、今夏のユーロや来シーズンのチャンピオンズリーグではシンビンは導入されないことになった。
それでも、試験導入の結果、競技規則に追加されることになった場合、UEFAでもいずれ導入を余儀なくされる可能性がある。
ラグビー・スタイルの採用
11月、FAのマーク・ブリンガムCEOが取締役会として参画しているIFABはプレミアリーグなどのエリートレベルの大会でラグビー・スタイルのこのルールを試験導入することに初めて同意した。
シンビンはアマチュアや青少年レベルで長年にわたり、ルールへの反対意見を説得することに成功しており、新たな試験導入ではプロフェッショナル・ファールを罰するためにもシンビンが使われることになる。
また、IFABはチームのキャプテンのみが判定に対して審判と話すことを許可されるラグビー・ユニオンの規則を試験導入に採用することを承認した。
IFABの上層部が、近年の選手の態度について「フットボールを滅ぼす癌となる懸念がある」との厳しい警告を発する中、この試験導入は急ピッチで進められてきた。
IFABの年次定例会議では、シンビンがそういった行為を取り締まる鍵となるほか、決定機を妨げるファールだがレッドカードの基準を満たさないケースも取り締まる鍵となると結論づけた。
この会議中に挙げられた一例は、ユーロ2020の決勝でイタリア代表ジョルジョ・キエッリーニがイングランド代表のブカヨ・サカにユニフォームを引っ張ったケースで、そのファウルではイエローカードが出ただけだった。
