元イングランド代表ミッドフィールダーがトフィーズでさらに7試合に出場した場合、スパーズに1000万ポンドを支払う契約となっているが、これが選手の復帰への大きな障壁となっている。
Evening Standard/Dan Kilpatrick
エバートンのショーン・ダイチ監督は、デレ・アリのキャリアの復活を巡ってクラブがトッテナムと「水面下での交渉」を開始したことを明らかにした。
デレは2022年1月に最初のフリーでスパーズからエバートンに加入したが、この契約内容により、これからの出場試合数によってトフィーズに最大3000万ポンドの移籍金がかかる可能性がある。
最初の1000万ポンドの支払いは、デレがエバートンで20試合に出場した時点で支払われることになる。デレは昨シーズン後半にベシクタシュにローン移籍し、今夏に股関節の手術を受けたため、現時点までに13試合に出場している。
エバートンの苦しい財政状況を考えると、スパーズとこの契約内容の緩和に合意に達しない限り、デレを20試合に出場させる余裕はないため、現在、彼のキャリアは宙に浮いたままである。
7月、デレはギャリー・ネヴィルとのインタビューでメンタルヘルスの悩みを打ち明け、幼少期に性的虐待を受けていたことを明らかにした。
ダイチは元イングランド代表ミッドフィールダーをサポートし、体調が整えばトップチームに復帰させたいと考えている。
そしてトフィーズの監督は、エバートンのフットボール・ディレクターであるケビン・セルウェルが解決策を見つけるためにスパーズとの交渉を開始したことを明らかにした。
その交渉に進展があったのかとの質問に、ダイチはこう答えた。
「ノー、まだだよ。ケブ(セルウェル)が何度か電話での問い合わせを入れている。『現状をどう思うかい?』と何度か電話をかけていたが、現時点では何も変わっていないよ」