オーストラリア人ヘッドコーチの下、新体制となった新システムの中盤は、彼がいかに早く成功できるかに関わる極めて重要なポジションとなるだろう。
football.london/Alasdair Gold
アンジ・ポステコグルーは、トッテナム・ホットスパーを自身の哲学に合わせて再構築するにあたり、多くの決断を下さなければならず、中でもチームのエンジン・ルームはチームのパフォーマンスにとって極めて重要となるだろう。
このオーストラリア人の中盤のセットアップは、主に流動的な 4-3-3フォーメーションがよく知られている。 背番号6のピボットのミッドフィールダーを1人置いて、ディフェンス・ラインの前でボールを回収し、ピッチの前方にいる選手たちに素早くボールを配球する役割を担う。
そして、そのピボットの隣には主に背番号8が2人いて、共にボックス・トゥ・ボックスの役割を担い、敵陣のエリア内やエリア周辺での走り回りストライカーをサポートし、ゴールに絡む仕事をこなす。 対戦相手によっては、その背番号8が1人になり、もう1人はポステコグルー・ミッドフィールダーのハイブリッドとして2つの役割をこなす選手を置く場合もある。
ポステコグルーがすでにトッテナムで恵まれた環境にあると言える一つは、この夏の間に分析し、彼が作り上げる3つの高いプレー強度が求められる役割に誰が当てはまるかを判断するためのミッドフィールダーが豊富なことだ。
さっそくそのミッドフィールダーの一人が57歳の指揮官の目に留まったと考えられており、それがイブ・ビスマだ。 マリ代表ミッドフィルダーにはすでにライアン・メイソンとマット・ウェルズという大きな支持者がおり、シーズン終盤に暫定監督を務めていた期間にビスマの能力に魅了された2人は、ポステコグルーのコーチング・スタッフに加わった。
足首の手術から復帰後、26歳のビスマは、かつてブライトンに在籍していたときのトップ4のクラブ以外ではプレミアリーグ最高のミッドフィールダーと評された圧倒的なパフォーマンスを取り戻しつつあった。さらにシーズン最後の数ヶ月間は、アントニオ・コンテの厳格なシステムから解放されたことが助けとなり、まだフィットネスが万全ではなかったにもかかわらず、シーズン序盤に比べると雲泥の差があるほどまでにビスマのパフォーマンスは改善した。
ポステコグルーはこれまでに目の当たりにしたビスマの勇姿を気に入っており、これまでのプレシーズンでは陽気で幸せで自信に満ちたビスマは明らかにオーストラリア人のトレーニングで輝きを放っている。ビスマは新ヘッドコーチの中盤でさまざまな役割に適応できるだろう。ブライトンではグレアム・ポッターのもとで背番号6の役割で活躍したが、時に背番号8としても活躍した。
