最大の課題の一つは、ここ4年間をカウンター・アタック主体のチームとしてプレーしてきたスパーズが、ハイ・エネルギーでポゼッション・ベースの攻撃的なスタイルに選手たちを再プログラムすることであるかと尋ねられたとき、ポステコグルーはうなずきながら同意し、再建を楽しんでいると語った。
「そうだね、間違いない。それが最大の課題になるだろうし、私が今集中しているのはそこだよ。ここには選手全員がいるわけではないが、ここにいる選手たちはそのマインドセットを変え、試合の見方を変えること、さらにその中での役割についてもね」
「なぜなら、選手がプレーするポジションであっても、どのようにしてもらいたいかについて、私が調整することになるだろう。繰り返しになるが、私はそれが大好きなんだ。だから私はここにいるんだよ。もし私だけが必死になって指導して、選手たちはピッチの上で自分勝手に振る舞ってしまったら、私は萎えてしまうだろうね」
「それも挑戦の一部だ。これまでの3~4年に渡ってこのクラブがプレーしていたやり方から、大きな転換を図ることになるだろう」
「選手たちがそれをどれだけ早く受け入れるかという点では、新たに加わる選手が助けになるだろうね。それは私がコントロールできる部分であり、ジェームズ・マディソンやゴールを守るグリエルモ(ヴィカーリオ)が担うことになる。彼らは私が望む方向性にフィットする選手たちだ」
「次に、既存の選手たちのうち何人が新たな我々のプレー・スタイルに適応し、受け入れることができるかを見定めることだね」
4000万ポンドの移籍金で獲得したイングランド代表のマディソンは、ポステコグルーが新しいマシンの大きな歯車とみなしていることは明らかだ。新たにチームを構築するときに、ポステコグルーはこの26歳の選手こそが適任だと考えたようだ。
「彼をチーム戦力の一員に加えられることに本当に興奮している。試合を支配しにいくチームになるための鍵の一部は、複数の攻撃的な脅威を持ち、ゴールとゴールを創造できるミッドフィールダーを擁することだと監督なら誰でも言うだろう。だが、言うほど簡単じゃない」
「彼はここ数年でそのレベルに達し、それができる選手であることを証明してきた選手だ」
「ここ数年のトッテナムを見てみると、チームはゴールを決めるために前線の3人に大きく依存してきた。ジェームズのような選手を探すのは我々にとって非常に適していると思ったんだ。ジェームズ本人を獲得できれば願ったりだろう」
「最終的にはそのジェームズを獲得することになった。本当にうれしかったし、早めに決めたことで彼に一息つく時間を与えることができたので素晴らしいことだったよ」