それでは、その短い会話の中で、ポステコグルーのウドギに対する起用プランについて何を学んだのだろうか?
「まず監督は4-3-3でプレーするので、左ウイングバックではなく、左サイドバックになるね。僕は監督のフットボールへの洞察の仕方が好きなので、良い感じだよ」
「僕も初めは左サイドバックだったから、問題ないね。だから、大丈夫だよ。そのプレー・スタイルを知っているし、普通にできるよ」
「左のウイングバックの方が自由に攻撃できるし、攻撃するスペースも広いと思う。もちろんピッチの横幅を広く使ってプレーするので違うけど、左サイドバックはまず守らなければいけない。難しくはないけど、もっと忙しくなるんだ。やるべき選択肢が増えるからね」
トッテナムのファンが今シーズン、彼がピッチに立ったときに何を期待してほしいかをウドギは尋ねられた。
「攻撃すること、ウインガーとオーバーラップすること、中に切り込むこと、中にボールを運ぶこと、いろんなことをするのが好きなんだ」
このコメントから、タイトルの数々を獲得した元レアル・マドリーのサイドバックを彷彿とさせるとしたら、まさしくウドギがそのブラジル人を研究して育ったからである。
「マルセロが好きだったんだ。マルセロをよく観ていたよ。マルセロやアレックス・サンドロをね」
「マルセロのフットボールのプレーが大好きだ。テクニック、スタイル、すべてがとてもクリーンだったね」
ウドギはレアル・マドリードやブラジルから遠く離れたイタリア北部の都市ヴェローナで、ナイジェリア生まれの両親、フランクリンとケイトのもとに生まれ育った。ウドギの家族は家の中で英語を話していたが、それが彼の優れた英語の理解度を裏付けている。フットボールの才能を育ててくれたのは母親のケイトだった。
「最初のきっかけ母だった。フットボールへの情熱を母が植え付けてくれて、おかげで僕が赤ん坊の頃には家にあるものすべてを蹴っていたほどだったよ」
「結局、家族が僕を支えてくれたんだよ。父がたくさん後押ししてくれた。父、妹、母がみんなね。家族全員だよ」
現在、ウドギはNBAとテニスも愛好しており、特にノバク・ジョコビッチが大好きだ。日曜から月曜にかけてウィンブルドン決勝をパースで深夜にライブ視聴していたが、子供の頃は美しい試合だけが彼の関心を引いていた。
「小さい頃はとにかくフットボールで、ただただフットボールのビビだったよ。4歳からプレーを始めたんだ」
「市内の小さなチームでプレーしていて、10歳のときにエラス・ヴェローナに行ったんだ。そこで10年間プレーして、その後にウディネーゼに加入した。プロでプレーすることがいつも僕の夢だったんだ」