ハリー・ケインについて初めて言及したのは3つ目の質問であり、すぐに新ヘッドコーチの笑顔を引き出した。
「3問目でハリーか?我々はコーチたちとプールで走ってたんだが、マイル・ジェディナクが勝ったんだ。あなた方が私のことをもっと気にかけてくれると思ったので、6つくらいの質問は受けられると思ってたよ」とポステコグルーは冗談を言った。
オーストラリア人はケインの状況にうまく対処し、この選手に礼節を欠くことなく、これから先にどうなるかについてクラブから何の保証も得ていないが、現状ではケインの将来を心配するほどに確定的にはなってないにことを伝えた。
「現時点でクラブの誰からも、すでに決定が下されたという情報は私の机に届いていないよ。そのような状況には程遠いだろうから、水曜日にハリーをここに迎え、ツアーの準備をするのを楽しみにしているよ」
ポステコグルーは、ケインとの今週の初対面にどのように臨むかについて、ケインを称賛しつつも特別に扱うことなく、イングランド代表キャプテンが楽しめるチームを作るつもりであることを明確に示した。
「そこに座って向かい合う相手の状況を踏まえて礼儀正しく接することが私の役割だとは思わないよ。私は誰に対しても同じように接するからね。このフットボールクラブの歴史の中で、ハリーはすでに重要な人物だ」
「彼は世界最高の選手の一人だよ。私は彼をここに残したいし、このクラブを成功させたいと思っている。彼もそれを望んでいると確信しているんだよ」
「その文脈の中で、個人としてのハリーの周りの個人的な事柄に絞り込んだものは何でもさ。会話がそのように受け取った場合、我々はそのように受け取るんだ。しかし、それが人々が考えているような形で定義されるとは思えないよ」
「部屋から出て理解するような会話にはならないだろう。私はそのような会話を望んでいないんだ。何らかの了解を得るような会話にはならないだろうね。私はただ自己紹介をしたいだけだし、彼がこのフットボールクラブを成功させるために何をしたいのか知りたいし、それからいっしょにトレーニングに出ていくつもりだ。必ずそうなるよ」
ポステコグルーは、自身がからかわれるターゲットになるつもりはないという最初のシグナルは、ある記者がぎこちなく最初の質問を「G’day Ange」で切り出したときに垣間見えた。
「良いスタートだね、やあ、G’day。ごきげんいかが?」と、皮肉以上のものがあることを示唆するような表情で返した。