オーストラリアで監督をしていた時と、現在のスパーズの移籍マーケットでは対照的でしょうか?
すべて相対的なものだよ。以前にも言ったが、人々はある種、否定的な意味ではなく、低いレベルでの成功のほうが、より高いレベルよりも簡単だと考えているんだ。だが、どのレベルであっても常に同等の競争相手と競争している。だから、クラブが変わるたびに、異なるタイプの選手、異なるレベルの選手と仕事をすることができた。ここでも同じだよ。
しかし、私はここクラブで何人かの素晴らしいフットボール選手に出会うことができ、一緒に仕事をして成長することができればと思っている。プレミアリーグの他のクラブと同じように、質の高い選手を何人か連れてくることができる。だからその観点からすると、先ほども言ったように、競争力を高めるために可能な限り最善の方法で自分のやっていることをやろうとしているだけだよ。
どのような選手を連れてくるかという点に関しては、私にとっては、選手のタイプよりも、彼らがどのような人物であるかが変わらずに大切なことだ。この世界には素晴らしいフットボール選手が溢れているからだ。それは、私がプレーしたいスタイルにフィットするかどうか、そして人物像に関しては、私が作りたい環境にフィットするかどうかだね。
アッシズやウィンブルドンに行って、ロンドン生活のスタートとしては悪くありませんか?
ああ、いい感じだね!でも、そうだね、人生のやりたいことリストに載っているいくつかのことを、すぐ近くでやってるときに実行に移せるのは素晴らしかったよ。私たちはオーストラリアで育っており、特にメルボルンで育った私はとても恵まれているね。ほとんどの名場面は私のすぐ近くで起こったんだ。ロンドンは、特にこの時期の美しさがいいね。日々を楽しんでるよ。
(アッシズもウィンブルドンも)どちらも素晴らしい一日だった。私に、より重要なことから一時的にスイッチを切る機会を与えてくれたね。
選手たちは成功を明確にすることを好みますが、監督としてのあなたはどうですか?
私のやり方は何も変わっていないよ。私が心がけているのは、チームが特定の方法でプレーすることだ。それが私を駆り立てるんだ。チームにはファンを興奮させ、最終的には成功に導くフットボールをしてもらいたいと思っている。だが、こうしたことはすべて、私にとっては段階的なプロセスなんだ。
私は現在だけに焦点を当て、最善を尽くしていることを確認することだけに努める、かなり視野が狭いんだよ。私は選手たちに「私も含めて、毎日が成長の機会だ」と言い続けている。
毎回のトレーニング・セッションは、成功をもたらすフットボールをするチームを作るという最終目標を念頭に置いて、少しずつ良くなる機会なんだよ。