バイエルン・ミュンヘン退団が迫るドイツ人指揮官だが、アントニオ・コンテがイタリアから英国に戻ってくることがない場合には、ノースロンドンのクラブが理想的な新天地かもしれない。
Football London/Alasdair Gold
今シーズンを好転させたいトッテナムがユリアン・ナーゲルスマンの招聘を検討する場合、他のクラブ以上にその理由は多いかもしれない。
トッテナムにとって、突然この窓が開かれた。35歳のナーゲルスマンがバイエルン・ミュンヘンからその任を解かれようとしているのだ。ドイツの巨人は、首位と1ポイント差、ブンデスリーガで3敗、そしてチャンピオンズリーグで準々決勝、ドイツ・カップの準決勝に勝ち進んでいる。バイエルンは土曜日にレバークーゼンに2-1で敗れ、インターナショナル・ブレイク明けには首位のドルトムントを迎えるが、間もなく元チェルシーのトーマス・トゥヘルがナーゲルスマンの後任になると予想されている。
トッテナムでは、アントニオ・コンテのクラブでの未来が危ぶまれており、多くの選手が次のエバートン戦までにコンテがクラブを去るだろうと予想している。そんな中で、突如ナーゲルスマンが後任候補として浮上したのだ。コンテはこのインターナショナル・ブレイクに入ってからイタリアで休暇を過ごし、、まだロンドンに戻っていない。トッテナムはトップチームの選手が代表招集のために少なくなっており、これまでも同様の状況でコンテ不在となった際にクリスティアン・ステッリーニとライアン・メイソンがトレーニングの指導をしていたが、現在も同じ状況になっている。
RBライプツィヒでの活躍を経て、昨シーズンにバイエルンでブンデスリーガ優勝を果たした若きドイツ人が、ミュンヘンを突然去ることになった現在、次の仕事にすぐに飛び込むことを望むかどうかについては疑問符が付くかもしれない。
しかし、ナーゲルスマンをすぐに誘惑できるクラブがあるとすれば、それはトッテナムかもしれないのだ。この若き監督はマウリシオ・ポチェッティーノの在任中にノースロンドンのクラブと真の絆を築き上げ、アルゼンチン人のもとでスパーズのプレースタイルの大ファンとなったとfootball.londonは理解している。
前線からのハイプレスによる攻撃を信条としているナーゲルスマンの考えは、トッテナムをトップ4入りの常連にし、チャンピオンズリーグ決勝まで導いたポチェッティーノと同じだった。ナーゲルスマンはこのアルゼンチン人と同じような精神を持ち、当時のスパーズの状況を注視していた。
2019年にポチェッティーノが去った後、スパーズはこのドイツ人を後任候補のリストの上位に入れ、実際に後任となったジョゼ・モウリーニョが2021年に解任された時も同様だった。しかし、その頃にはナーゲルスマンのスター性はさらに高まり、バイエルンがこの若き指揮官を招聘した。結局、トッテナムは結局ヌーノ・エスピリト・サントを監督に任命し、そしてその数ヶ月後にはコンテに切り替えることになった。そして今、ナーゲルスマンは再び後任監督の候補者リストに名を連ねることになったのだ。