ポロとダンジュマが加入すると、外国人枠の選手が19人となり、制限である17人を超えてしまうため、スパーズにとって、チャンピオンズリーグの登録メンバーで問題が生じることになる。
そのため、ブライアン・ヒルかルーカス・モウラの退団が濃厚となる。前者には、買取オプション付きのローン移籍を含め、セビージャが有力な候補として挙がっている。
ヒルはプレストン戦でもわずかな出場時間で素晴らしいプレーを見せ、ダンジュマのデビュー戦ゴールに大きく貢献した。しかし、そのオランダ代表の加入とルーカス・モウラの復帰もあって、この才能ある若きスペイン人は序列を落とすことになった。
ルーカスはシーズン中、腱の炎症に悩まされ続けており、痛みをほとんど感じない日もあれば、全く逆の日もあるため、その解決は困難になっている。
金曜日の夜に、U-21スパーズの一員として45分間プレーし、ゴールを決め、短期間ではあるがルーカスはよい兆しを見せ始めており、これから先も痛みがぶり返さないことを願うばかりだ。
スパーズは昨年末までにルーカスとの契約を延長するオプションを行使しなかったため、夏にフリーエーでクラブを出ていくことは決まっており、1月からすでに国外のクラブと夏の移籍についての交渉が可能になっている。
しかし、移籍マーケット終盤に後釜の獲得が実現しない限り、コンテがルーカスとヒルの両方の退団を認可するとは考えにくい。
左サイドにソンとダンジュマ、中盤にケインとリシャルリソン、右サイドにクルゼフスキとルーカスまたはヒルのいずれかという3つのポジションに2人ずつの構成が組める。さらにダンジュマは中央でも左サイドでも、リシャルリソンは3つのポジションのすべてdプレーすることができる。
ヒルの退団は、スパーズにとってはローン費と給与の節約で金銭的なメリットが大きく、ドライ・ローンであれば育成面でも有利になる。一方、ルーカスが退団すれば、残り6ヶ月分の給与が浮くことになる。
右ウィングバックのポジションも、チャンピオンズリーグの登録を枠を考えた場合、エメルソン・ロイヤル、マット・ドハティは共に外国人となるため過剰な戦力を抱えている。もし、ポロが加入すれば、2選手へのオファーが検討されるだろうが、ドハティは左サイドをカバーすることもでき、コンテもその点を高く評価している。