Football London/Alasdair Gold
土曜日の夜、ペドロ・ポロがスポルティングのファンに感動的な別れを告げ、ユニフォームの胸のクラブのバッジに触れて拍手を送るほんの数時間前に、彼の未来のチームメイトたちは、FAカップでチャンピオンシップのチームを相手に、アントニオ・コンテのシステムを機能させるために彼がどうしても必要な理由をまた垣間見せていた。
トッテナムの右ウイングバックは2人とも、プレストンではあまりインパクトを残すことができず、苦しんでいた。マット・ドハティは、彼にとっては最悪のタイミングで、静かなパフォーマンスとなってしまった。
一方、逆サイドのライアン・セセニョンは4つのタックル、2つのインターセプト、1つのクリアと、この日最高のディフェンス面でのスタッツを記録したが、攻撃面では時折思い悩み、6つのクロスすべてがチームメイトにもとに届くことはなかった。
9本のロングボールの内、見方に渡ったのはたったの1本だったセセニョンのパス成功率は70.6%で、先発メンバーの中ではイヴァン・ペリシッチ(68.8%)、フレイザー・フォースター(54.6%)より高かった。
エメルソン・ロイヤルはドハティに代わって後半に出場したが、このところ印象的な守備を披露していたのに、この日は前線にはあまり顔を出すことができなかった。
トッテナムは、ロメロ、ベンタンクール、ポロ、クルゼフスキによって構成されるエキサイティングな右サイドがコンテ・システムにおいて重要な役割を果たすべく、ポロが違いを生み出すことを期待しているのだ。
23歳のポロは、現在だけでなく将来も期待されている選手であり、スペインやポルトガルのトップリーグ、チャンピオンズリーグで豊富な経験を積んでいるが、まずはプレミアリーグに適応する必要がある。
彼と同じスペインの同胞であるセルヒオ・レギロンは、イングランドの地で有望なスタートを切ったものの、コンテのもとでその役割を果たすことができなかった。ポロは、少なくともイングランドのクラブに所属していた経験がある。しかし、マンチェスター・シティにいる間、ローン移籍を繰り返し、レアル・バジャドリード、そしてスポルティングに2年間のローンでの在籍を経て、昨年の夏にポルトガルのクラブに完全移籍を果たした。
ポロは過去1ヶ月間、トッテナムへの移籍の報道が伝えられる中でその攻撃的なスタッツを押し上げており、ウィングバックがストライカー、ウィンガー、ディフェンダーとして1人何役もこなすことを要求するコンテに感銘を与えるだろう。
このスペイン人は今シーズン、3ゴール、11アシストを記録し、スポルティングでは25試合で14ゴールに絡んでいる。彼の最後の試合となった土曜夜のタカ・デ・ポルトガル決勝(リーグカップ決勝)ではポルトに2-0で敗れたが、スパーズ・ファンは彼がその悔しさをバネに、昨シーズンのポルトガルでのリーグ優勝に加え、ノースロンドンでもタイトル獲得に貢献してくれることを期待しているだろう。