夏に2人の主力の放出を回避したいインテルがこの冬のミラン・シュクリニアルの売却を目指す

7月に800万ユーロを超える年俸でミラン・シュクリニアルの獲得を内定させたPSGは、この冬に移籍金を払って獲得するというオファーは出していない。

La Gazzetta dello Sport/Andrea Ramazzotti

マーケット最終週を迎えたインテルが優先するのはミラン・シュクリニアルの売却だ。その理由は、火曜日の夜（エンポリ戦）に退場処分を受けたからではなく、このスロバキア人がPSGへの移籍交渉が行われていた8月にも見せていた、心理面での立て直しの難しさを確認したためである。

インテルの上層部は、次の夏にPSG加入で内定しているシュクリニアルをこの冬になんとしても売却し、1500～2000万ユーロを獲得しなければならない。この資金があれば、リールのティアゴ・ジャロが有力とされるセンターバックの後釜探しにその資金を投じなければならないとしても、会長の張康陽の要求する2022-23シーズン、つまり2022年7月1日から2023年6月30日までに成立した取引収支が6000～8000万ドルに近づくことが可能になる。何より、6月末までに2人の主力選手を売却しなければならないリスクを避けられるのだ。

サン・シーロが大合唱と拍手で彼を迎えたまさにその夜、彼の代理人のロベルト・システィチの不謹慎な発言によって証明されたように、今やクラブのプロジェクトから外れたシュクリニアルを現金化することは、クラブが将来において移籍マーケットでの立ち回りに自由を与え、圧力を軽減することに繋がるかもしれない。これは決して小さなことではないのだ。

困難な上り坂

しかし、これから短期間でシュクリニアルを売却するのは複雑な作業であり、クラブのCEOを務めるジュゼッペ・マロッタとスポーティング・ディレクターのピエロ・アウジリオはそのことをよく知っている。なぜなら、この選手はすでにPSGと5年契約を結んでいるからだ。800万ユーロを超える年俸を手にすることを確実にし、さらに高額の契約金を手にすることになる。

この年俸の額については1000万ユーロという説もあれば、その倍という説もある。PSGとクリストフ・ガルティエ監督が、バイエルン・ミュンヘンとのチャンピオンズ・ラウンド16に出場させるために、このディフェンダーがすぐに必要だと判断すれば、何かが動き出すかもしれない。しかし、今のところ、フランスの首都からはオファーどころか、アプローチすら来ていない。他のクラブの参入を仮定することは可能だが、PSGと結ばれたミラン・シュクリアルがイエスと言うのは、現時点では非現実的である。