チャンスをモノにできない選手たち
土曜日の信じられないような逆転劇は、チームを改善するために移籍マーケットでさらなる補強を進めなければならないというコンテの考えを揺るぎないものにしてしまったかもしれない。ダビンソン・サンチェスやイブ・ビスマといった選手が先発に入ったため、合計6人の選手を入れ替えたが、後半には主力組を投入して展開を変える必要があった。
マルセイユ戦に向け、控え組の選手にとっては大きなチャンスだったが、彼らはそれをモノにできなかった。サンチェスにとっては忘れられない試合となり、後半まもなくエリック・ダイアーと交代でピッチを追い出されてしまった。自信なさげに見えた彼が、マーカス・タヴァーニアのスルーパスに反応して飛び出し、ゴール前のムーアを放置してしまい、そのムーアがウーゴ・ロリスの守るゴールを決め、ボーンマスの先制点に大きく貢献してしまったのだ。
また、この試合ではクラマン・ラングレも出場したが、ドミニク・ソランケがタヴァーニアの前に出た場面ではもっと良いプレーができるはずだった。しかし、このフランス人はその後、見事に反応し、必要であればダイアーの代わりにディフェンスの中央でプレーすることができることをコンテに示した。
エメルソンも後半、ムーアのゴールを狙ったアダム・スミスの完璧なクロスを頭で受け止めようとせず、足で対応したことで、守備面でちょっとした悪夢を体験することになった。この試合では、勝者は一人しかいなかったのだ。
後半に交代をさせられたもう一人の選手はビスマだった。前半、エリア手前でボールを奪ってからクロスを上げ、コンテから拍手喝采を浴びたが、この夏に獲得した選手もまた、決定的なインパクトを与えることができず、早々にピッチを去った。
常にベストイレブンに近いチーム戦力で試合に臨みたいのであれば、コンテが必要とする競争力のあるチーム戦力を作るために、控え組の選手たちはその機会を逃さないようにしなければならない。1月と夏の移籍マーケットで、トップレベルで戦うために必要なチーム戦力を引き上げるべく、まだまだより多くのことをしなければならないと、土曜日に証明されたのだ。
ありがたいことに、途中交代で出場した選手たちが活躍してくれた。
