ノースロンドン・ダービーで存在感を
今シーズンのアーセナルは、ミケル・アルテタのもとでのパフォーマンスによって、多く賞賛を得ている。しかし、一方のトッテナムはここまで勝ち点1差で負けなし、ゴール数も多いのだ。
このダービーはコンテにとって、自分のチームに注目させる絶好のチャンスとなる。スパーズはしばしばエミレーツ・スタジアムで苦戦を強いられるが、ノースロンドンの隣人宅でポジティブな結果を残すことができれば、本当の意味で存在感を示すことができるだろう。
特に南米の選手たちは遠方への遠征から戻ってくるため、両チームともフルメンバーで準備する時間は長くはないだろう。
コンテは、土曜日にエミレーツの観客を早く黙らせるために、選手たちが最高の状態で試合に臨む必要があるだけでなく、試合中のメンバー構成と交代を周到に実行する必要がある。イタリア人はリスボンでの試合中の交代カードの切り方を批判されたが、レスター戦ではその交代劇が違いを生んだ。
レスター戦の終盤にスパーズが用いた3-5-2は、アーセナルの慌ただしく動き回る中盤との戦いに勝つための鍵になるかもしれない。
冷静さを保つ
これからの6週間、すべてがコンテの思い通りになるとは限らないし、どんな困難にもどう対応するかが鍵になる。
ローテーションが必要で、コンテのもとでほとんど試合に出場していなかった選手も起用されることになる。コンテは冷静さを保ち、彼らが最初に使われたときに錆びついているように見えたとしても、今後のラインアップから除外しないようにする必要がある。
トッテナムの強力なチーム戦力とのローテーションは、チームがこの混乱期を乗り切るための鍵になるだろうし、選手たちはコンテの信頼を感じる必要がある。もし、毎試合おなじみのメンバーで臨むのであれば、いずれ疲弊したプレーや負傷者が出るだろう。
その冷静さは試合以外でも発揮される必要がある。昨シーズン、結果がまちまちでうまくいかなかったとき、コンテは公に自分の将来について語り、周りの皆をハラハラさせ続けた。もし、この先数週間、事態が少しおかしくなったとしても、イタリア人は冷静でいる必要がある。もし、彼が不満を示し始めたら、それはすぐに選手たちにも伝わってしまうからだ。
すぐにその心情を吐露するこの監督には厳しい注文だろうが、もし彼が冷静さを保つことができれば、選手たちはそれに従うだろう。