この夏の移籍期限前にバレンシアに戻ることが強く示唆されていたブライアン・ヒルは、その移籍は見送られたことをうけてInstagramにメッセージを投稿した。
英国時間の木曜夜11時の移籍期限を前に、ブライアン・ヒルはこれからもトッテナムの選手であり続けることが決まったようだ。昨シーズンの後半にローン先のバレンシアで活躍したこの21歳は、スパーズではトップチームでの出場機会が限られている中で、メスタージャに再び戻り、レギュラーとして活躍することができるようになることを切に願っていた。
先週末、バレンシアのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、トッテナムがこのU-21スペイン代表のスターの代わりの選手を補強すれば、このローン移籍は事実上成立すると明かしていた。しかし、それは実現せず、ヒルはアントニオ・コンテのチームの一員として、これからソン・フンミンや他の選手たちの攻撃のオプションをカバーすることになる。
その結果、フラムに移籍する予定だったが、英国の労働許可証を取得できなかったローマのジャスティン・クライファートがヒルの代わりにバレンシアと契約することになった。昨シーズンの最後の数ヶ月間、母国に戻って活躍したヒルは、レギュラーとしてプレーするために、クラブへの復帰を心に決めていたようである。
バレンシアへのローン移籍が破談になったとの報道が出始めた頃、ヒルは自身のInstagramのストーリーにスペイン語で不可解なメッセージを掲載した。そこにはこう書かれていた。
「昔の写真を見ると、当時は気づかなかった一番幸せだった時間が本当はすごく大切だった思えることがあるよ」
バレンシアへの移籍が破談になったことに明らかに失望している様子のヒルは、プレミアリーグとチャンピオンズリーグに参戦しているトッテナムで、今後数ヶ月間、ピッチに立つ時間が訪れることを望んでいることだろう。しかし、今夏に強化され、コンテが豊富な攻撃オプションを持つことになったため、それは簡単なことではないだろう。
今シーズンの開幕から3試合でベンチ入りするも、出番を与えられなかったヒルは、ノッティンガム・フォレストとウェストハムとのここ2試合では、負傷のためメンバーから外れていた。コンテは月曜日に、ヒルが2~3日以内に再びトレーニングに復帰すると語っており、土曜日のフラム戦ではチームに復帰できる可能性がある。