遅延行為を省くマルチボール・システム
ゴールキック、フリーキック、スローインでの遅延行為はますます問題になっており、昨シーズンのプレミアリーグの試合ではボールがプレーされた時間は平均55.07分だったようだ。
この問題を改善するために、COVID-19による中断後に再開した無観客の期間に採用されたマルチボール・システムが全試合で再導入される。ピッチ上に1個、第4審判に1個、ピッチ外周のコーンに8個、ボール・アシスタントと一緒に配置された10個のマッチボールが使用可能になる。
これは、ボールがより早くピッチに戻されることを意味し、審判はリスタートの遅れを最小限に抑え、必要であれば遅延行為に対しイエローカードを出すように指示されている。もし、ボール・アシスタントがホームチームに有利になるように振る舞った場合は、審判はそれを破棄し、ワンボール・システムに戻す権限を持っている。
5人の交代要員
こちらもCOVID-19による中断の後の再開の時に戻すルールとなるが、クラブは1試合で最大5人の交代要員を使うことができるようになる。
イングランドのフットボールは、この競技のルールを司るIFAB(国際フットボール評議会)が2019-20シーズンの終盤に暫定措置として導入した、5人の交代要員を再び採用した。このルールは、これまで2シーズンに渡って再導入が議論されていたが、プレミアリーグのクラブは何度も反対票を投じてきた。しかし今年初め、IFABが恒久的なルール改正としたことで、イングランド・フットボール界はついに譲歩し、5つの交代枠の導入に票を入れた。
なお、今シーズンは試験的な期間として脳震盪による交代枠が残されている。