スパーズの実験が報われ、アントニオ・コンテの要求に応えるトッテナム・ホットスパー・スタジアム

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Football London/Alasdair Gold

トッテナム・ホットスパー、選手、そしてファンは、ノースロンドンにある巨大なスタジアムで、かつてないほど多幸感に満ちあふれている。

トッテナム・ホットスパー・スタジアムは、スパーズ・ファンだけでなく、アントニオ・コンテ率いる急成長中のチームにとっても、もはやホームのように感じられるようになってきた。

土曜日のプレミアリーグ開幕戦ではサウサンプトンに4-1と快勝し、昨年11月の就任以来、コンテはこの巨大なスタジアムで行われた20試合で15勝目を挙げたのである。土曜日には、61,732人のファンが詰めかけ、終始チームに声援を送った。スパーズは973日ぶりに土曜日の午後3時にキックオフを迎えることとなったこの試合は、昨シーズンのノースロンドン・ダービーに次いでこのスタジアムがオープンして以来2番目に多い観客数となった。

5月、62,027人のサポーターを集めたアーセナルとの試合を前に、コンテはトッテナム・ホットスパー・スタジアムが「要塞」となるにふさわしい場所であることをはっきりと示していた。

「トッテナムにとっては、この素晴らしいスタジアムがあるので毎試合素晴らしい雰囲気を作り出すことが非常に重要で、ファンの存在は不可欠だよ」

「ファンが自分たちを強力にサポートしてくれていると感じられれば、確かにもっともっと力を湧き出てくるのが普通だし、可能性の壁を克服することもできるんだ」

「ファンはすべての試合で重要な役割を果たさなければならないと思ってるし、このスタジアムはトッテナムの要塞にならなければならない。このスタジアムは素晴らしく、トッテナムの要塞となるだけの特徴をを備えているのだからね」

2019年4月にトッテナムのハイロード沿いにこの巨大な建造物のオープンした後、スパーズが長らく苦しんできた問題は、その驚異的な設備が生み出す高揚感が相手チームにも及んでしまうということだった。このような近代的で最先端のスタジアムでプレーすること、ピッチ内外のあらゆる経験を最大化するために設計されたスタジアムでプレーすることは、相手選手をも喜ばせ、トッテナムが初めてウェンブリーに移転したときとまったく同じように、美しいピッチの芝生の上で猛アピールをしようと試合全体を盛り上げてしまった。

マウリシオ・ポチェッティーノのスパーズは、時間の経過とともにナショナル・スタジアムでの居心地を良くしていったが、そこに乗り込むアウェイチームは徐々にその感動が薄まっていった。現在、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでコンテの選手たちに同様のことが起こっているように感じられるようになった。

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