今年2月以降のクルゼフスキは、間違いなく注目度がその実績に見合っていない。おそらく、デビュー以来、プレミアリーグでゴールとアシストの合計数が最も多い2人のアタッカーと並んでプレーしているからだろう。ハリー・ケインとソン・フンミンだ。
土曜日の22歳のスウェーデン人を見ていると、ケインがロジャー・フェデラー、ソンがのラファエル・ナダルであって、それに対するノバク・ジョコビッチのように、「ビッグ2」を「ビッグ3」にする準備ができているのではないかと思えてくる。スパーズが史上最高額の6000万ポンドで獲得したリシャルリソンは、アンディ・マレーになることで落ち着くのではないか。
右ウイングバックでスペンスとの競争が激化しているエメルソン・ロイヤルは、不安定な立ち上がりから後半に2アシストを記録し、ピエール・エミール・ホイヴィアは中盤で素晴らしい活躍を見せた。
2年前の夏にスパーズに加入して以来、このデンマーク人はプレミアリーグの2試合を除いてすべて先発出場しているが、その存在は時として、利点よりも必要性に左右されることがある。今シーズン、ビスマとオリヴァー・スキップはコンテのエンジン・ルーム（セントラル・ミッドフィールド）で激しい競争を繰り広げるはずだ。
各ポジションに2人の優秀な選手がいるこの環境こそ、コンテがスパーズで目指しているものである。新加入の選手たちがようやくスピードに乗ったとき、先発の座を保証されるのはウーゴ・ロリス、ケイン、ソン、そしておそらくクリスティアン・ロメロだけであり、誰もがアピールをし、成長するために努力し続けなければならないだろう。
スパーズは今後数週間は見慣れたメンバーになるかもしれないが、昨シーズンの最終日にコンテのベンチ入メンバーを振り返れば、この夏の加入選手がすでに違いを生み出していることがわかるだろう。
セインツ戦の後にコンテは語った。
「昨シーズンは13人ほどのファーストチームの選手でシーズンを終えたんだ」
「1月にスキッピーとタンガンガを失ったので、それ以上の怪我人が出なかったのはラッキーだったよ。我々の最初の目標は、選手層を厚くすること、そして選手層とクオリティを向上させるだった。競争に勝ち抜くために、そして昨シーズンよりも強くなるために、選手層が厚くなければならない」
