ファビオ・パラティチがトッテナムにもたらした革命とは? [Telegraph]

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そのラテンの精神は、対戦相手にも伝わっている。チェルシーのスタッフは、昨年9月のトッテナム戦での試合中のパラティチがベンチの後ろからの振る舞いに不満を持ち、ローマとのプレシーズンの親善試合では、パラティチがローマのスタッフの一人と口論になり、他ならぬジョゼ・モウリーニョが平和的な仲介者として振る舞わなければならなくなったほどだ。

コンテは、自分の味方にこの男がいてくれることに感謝しており、ユベントス時代のパラティチもが痛感していた、「スパーズはヤワである」という非難にもはや直面することはないだろう。2018年にユベントスがチャンピオンズリーグからスパーズをノックアウトした試合の後、「これがトッテナムの歴史だ」と嘲笑ったのはジョルジョ・キエッリーニだった。

パラティチは就任当初からクラブ内の各部門のスタッフを増やすために戦い、スパーズは今夏、パラティチとともにパフォーマンス・ディレクターとしてグレタル・ステインソンを起用し、そのアシスタントとしてアンディ・スコルディングが就任した。また、コーチング部門でもジャンニ・ヴィオをクラブ初のセットプレー専門コーチとして雇うことができるようになった。

おそらく最も重要な功績は、パラティチがレヴィ会長にこの夏のトッテナムの移籍方針を見直すよう説得したことだろう。そのおかげで起こった最大の変化として、スパーズが選手の放出を後回しにしてでも早期に補強を成立させたことだ。クラブはまた、クルゼフスキ、ケイン、ソン・フンミンが負傷離脱をしない限り、日曜日の試合でもベンチ・スタートが確実であろうリシャルリソンに多額の投資をした。

昨シーズンの1月に、トッテナムが3週間に2度スタンフォード・ブリッジを訪れたとき、コンテのベンチは恥ずかしいほど手薄だったが、この週末、リシャルリソンは、サウサンプトンとの開幕戦でもベンチに座ったイヴァン・ペリシッチ、クレマン・ラングレ、イブ・ビスマ、ルーカス・モウラらと並ぶであろう。

このように、スパーズでのパラティチの最初の12ヶ月間は浮き沈みがなかったわけではないが、彼がクラブのチーム・バスの車輪を回し始めたという功績には確かな評価が下されるであろう。

From smart suits to a better bus – how Fabio Paratici helped spark a Tottenham revolution
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