先週、イングランド・フットボール協会(FA)、プレミアリーグ、イングランド・フットボールリーグ、フットボール・サポーター協会が、フットボールの試合会場での反社会的行為や犯罪行為について共同声明を発表したことを受け、クラブは制裁対象や禁止事項に関する運用方針を更新しました。
この運用方針は、違反行為とそれに対応する制裁措置の枠組みを概説し、違反行為がどのように扱われるかをサポーターに明確に示すものです。
また、サポーターが制裁措置に異議を申し立てるための手続きも説明しています。
すべてのサポーターは、メンバーシップまたは試合チケットの購入時に、メンバーシップ利用規約の一部として、制裁対象や禁止事項を遵守することに同意しています。
ピッチへの乱入と火工品の使用
共同声明では、ピッチへの乱入や花火や発煙筒など火工品の所持と使用、薬物の使用、差別的な行為について特に言及しています。
これらの犯罪を犯したサポーターは、クラブの制裁体調や禁止事項の運用方針の条項に基づき、無期限のクラブからの処分対象となり、前科がつく可能性があります。また、これらの行為を犯した子供と同伴していた親や保護者も処分対象になる可能性があります。
イングランド・フットボール協会は、これらの措置を強化するために、クラブに対してより厳しい罰金や制裁の運用方針を求める予定です。
アウェイゲームの観戦チケット
アウェイゲームの観戦チケットの不正使用は、チケットを入手する資格がないにもかかわらず、ソーシャルメディアやその他の手段でチケットが譲渡されたり販売されたりしているのを目撃したサポーターの不満の種になっています。その結果、チケットを手に入れる資格を持つ本来のサポーターが、アウェイでチームを応援する機会を奪われてしまっています。
「チケットを定価以下の価格で譲渡または販売したことが判明したサポーター」は書面による警告を受け、チケットポイント*が50%減点されます。「チケットを定価以上の価格で販売したことが判明したサポーター」は無期限のスタジアムへの入場禁止となり、すべてのチケットポイントを失うことになります。
このような不正使用に対処するため、クラブは試合当日に試合の開催地でアウェイゲームのチケットを受け取るサポーターを無作為に選ぶ権利を有します。この場合、試合の開催地では、トッテナム・ホットスパーの助言に従って、指定されたチケット所有者にのみチケットを渡すような運用になります。
*チケットポイント:強豪チームとのアウェイゲームやカップ戦のファイナルなど、枚数が限られた人気カードのチケットの優先権を与えるポイント。試合を観戦するたびにポイントが貯まり、より多くの試合を観ているサポーターが入手困難な人気カードのチケットを得やすくする仕組みになっている。
おそらく、チケットポイントが貯まったサポーターが、人気カードを高額で転売するという「不正使用」が問題になっているんでしょうね。