スパーズは時折、サイドで複雑な連携プレーを繰り出したが、その攻撃に突破力は無かった。ケインはネイサン・コリンズとマックス・キルマンというウルブズの巨大なセンターハーフの2人に抑えられ、ペドロ・ネトはペリシッチの足かせになるように後ろに下がっていた。
この試合では、ペリシッチのクロスからケインがヘディング・シュートを放ち、相手キーパーのホセ・サが弾いてクロスバーを越える場面でようやくスパーズがチャンスを迎えるまで、大いに焦らされたホームのサポーターは44分間も待たなければならなかった。
しかし、ウルブズは問題なく主導権を握っていたが、いつものように前線に決定力がなかった。前半は、ヌネスがヘディング・シュートを放ったがファーポストを外れ、シュートもサイドネットに嫌われるなど、惜しい場面があった。ゴンカロ・ゲデスもシュートを放ったが、わずかに枠を外れた。
先週末のチェルシー戦では、前半にスパーズへの猛攻を仕掛け、そこにワールドクラスのストライカーがいれば、ケインの同点弾の前にチェルシーが試合を決することができていたであろうという試合内容であった。
今後のスパーズは、実績のあるフォワードを擁する相手チームに対して、より勢いと想像力をもってプレーする必要がある。
しかし、一方でスパーズには実績のあるストライカーがおり、それがこの日、コンテのチームがまだ本調子でないうちに、またしても心強い結果を導き出してくれたのだ。
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