ハリー・ケインが打ち立てた記録
ハリー・ケインがまたもや記録を塗り替え、新たな記録を打ち立てた。
ソン・フンミンのコーナーキックをイヴァン・ペリシッチがフリックした後、ゴール前にノーマークで至近距離からヘディングシュートを決め、とてもシンプルなゴールに見えたが、ネイサン・コリンズに捕まった際のケインの動きが、自身のスペースとファーポスト付近でのチャンスを作り出したのだ。
このゴールは、29歳のケインにとってスパーズでの250ゴール目となり、クラブの歴代トップスコアラーである故ジミー・グリーブスにあと16ゴールと迫っている。
また、ケインはプレミアリーグ通算185ゴール目となり、セルヒオ・アグエロを抜いて歴代4位となった。3位のアンドリュー・コールとの差はわずか2ゴールで、あとはウェイン・ルーニー(208ゴール)とアラン・シアラー(260ゴール)を残すのみとなった。
また、ケインのプレミアリーグでの185ゴールは、1つのクラブでの最多ゴール数である。さらに、このゴールはトッテナムにとってプレミアリーグでのホームゲームでの1,000ゴール目であり、ケインがプレミアリーグ・デビューから10年目を迎えた週に達成されたものである。
ケインはこのことについて控えめで、チームの決勝ゴールよりも個人の記録達成を重視する姿は見られない。
試合後のスパーズのクラブ・インタビューでハリー・ケインは次のように語っている。
「僕はそのすべての功績を誇りに思っている。これからもずっとね。もちろん、チームやスタッフ、それを可能にしてくれるすべての人に大きな感謝をしているよ」
「今日のゴールに意味があったこと、勝てたことが嬉しいし、それが何よりも大切なことだからね。この先、長いシーズンが待っているから、多くのゴールを決めることができたら嬉しいね」
「素晴らしい功績であり、見事なスタッツだけど、でも、僕たちは前進し続けなければならないんだ。気分もいいし、力がみなぎっている。チームもいい感じだから、あとはこれからしっかり回復させるだけ。次の試合まで1週間あるけど、その後は3日おきに試合がある。タフな期間になるだろうけど、この勢いを活かせればと思ってるよ」
コンテは、ケインという選手とケインという人間の両方を手放しで褒め称えた。
「ハリーは、そのクオリティと能力からして、違いを生み出さなければならない選手だね。本当にワールドクラスのストライカーであり、ピッチ上のあらゆる場面で危険な存在なのだ。我々は、ハリーの良さを引き出し、得点の可能性を与えようとした。私にとって、ハリーに関する大きな驚きは、フットボールの面だけでなく、人間的な部分なんだ」
「彼は本当に良い人間なんだよ。彼はいつでもチームを助け、チームのために働くことができる。普通、こういうタイプの選手は、ボールを持たないと少し怠けるところがあるんだ。というのも、彼らはボールを持ってプレーするのは好きなので、ボールがないところでは『ボールを持ったときにフレッシュでなければならないから、ここは手を抜こう』と考えるんだ」