中央のディフェンダーでは、ジョー・ロドンが昨シーズンにほとんどプレーしなかったため、退団が必要である。このウェールズ人は、特にワールド カップが迫っていることもあり、出場機会に恵まれなかった2シーズンを経て、毎週、プレーできる環境を取り戻さなければならない。
コンテとパラティチが下すべき決断は、この24歳の選手がローンで去るのか、それとも完全移籍なのか、ということだ。ローン移籍が成功すれば、ロドンは復帰後にスパーズでポジションを争うことができるし、いずれ放出するにしても価値が高まるので、前者の方が良い選択肢かもしれない。
もう一人、イタリアへのローン移籍が噂されているジャフェト・タンガンガも、チームを離れる可能性がある。セリエA王者のACミランがこの万能ディフェンダーを獲得すると報じられており、サン・シーロでプレーすれば、間違いなく彼を次のレベルへと導くだろう。
しかし、スパーズは今、クラブにとっての最善策と選手にとっての最善策の間で決断を迫られている。ラングレの入団とさらに新たなセンターバックの補強の可能性を考えると、このアカデミー出身のディフェンダーのローン移籍こそが最善策であろう。
また、コンテに潤沢な選択肢が用意されたウィングバックについてもこれから数週間で決断を下さなければならない。セルヒオ・レギロンは、韓国ツアーの参加メンバーから外され、ホットスパー・ウェイに居残りでフィットネス・トレーニングを命じられたことで、その未来がハッキリとしている。
レギロンへの他クラブからの獲得オファーが不足することはなく、スパーズがローンを検討しているのでなければ、今、パラティティは元レアル・マドリードの左サイドバックへの最高額の移籍金が提示されるのを待っているところだろう。左ウイングバックの先発はペリシッチとライアン・セセニョンの間で争われ、この2人が負傷した場合はマット・ドハティがカバーできる。
右サイドでは、スペンスの加入によってドハティまたはエメルソン・ロイヤルの一方が、退団に向かって背中を押される可能性がある。エメルソンは1年前にバルセロナから加入したばかりだが、この夏にスペインに戻るという噂もあり、さらにウイングバックへの適応に苦戦していることで、この2人のうちの1人を放出しなければならないとなった場合、クラブの決断は簡単になりそうだ。