この夏にファビオ・パラティチがアントニオ・コンテを満足させるために講じる移籍方針の変化とは? [Football London]

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Football London/Alasdair Gold

トッテナム・ホットスパーが移籍マーケットでアントニオ・コンテが望むチーム戦力を築き上げようとファビオ・パラティチが大立ち回りを見せるであろうノースロンドンのクラブでは、大きな夏となることが確定している。

この夏、アントニオ・コンテとファビオ・パラティチが来シーズンにクラブを次のレベルに引き上げるための仕込みを計画しているが、トッテナム・ホットスパーのクラブ内ではこの12ヶ月で何が変わったのだろうか。

1年前、スパーズが巻き込まれた茶番劇である72日間も要した次期監督探しは、その途中でファビオ・パラティティがマネージング・ディレクターに就任したことで2つの異なる候補者リストが居並ぶことになり、そして2つのリストには全く異なる方針に基づき、全く異なる名前が並んでいた。

クラブはコンテを含む様々な次期監督の候補者と会談し、当初に作成した候補者リストには載っていないどころか、2度目の更新された候補者リストにも載っていない指揮官に最終的に行き着いたのである。

ヌーノ・エスピリト・サントは、トッテナム・ファンに誇りを持たせることを約束したが、結局は、プレミアリーグで10試合の指揮を執っただけで何も残せずに去っていった。クラブは72日間、ヨーロッパ中で監督を探し回ったが、その結果がこの有様である。

そして舞台の脇からコンテが登場した。このイタリア人は、感情と戦略をうまく融合させ、スパーズの首根っこをつかみ、最終的にはプレミアリーグで4位までクラブを押し上げ、そうすることで来シーズンのチャンピオンズリーグ出場を実現させたのである。

ただし、このヘッドコーチには大きな懸念があった。あと1シーズンの契約を結んでいるにもかかわらず、4位を争うクラブではなく、優勝を目指すクラブの指揮を執るために、たった7ヶ月の任務でノースロンドンを去ってしまうかもしれないという懸念があり、それは直近の彼自身の言葉からも示唆されていた。

 今週、その懸念は払拭された。来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権獲得に伴い、スパーズのオーナーであるENICが1億5千万ポンドの資金を増資し、その大部分は、選手の放出によって得られる資金と共に、夏にコンテの希望する補強ターゲットの獲得資金に充てられるようだ。

スパーズはコンテがそれで納得してくれたことを知り、ダニエル・レヴィ会長は、コンテ自身が『将来を決める重要な会議』と称していた場に出席する必要はなかった。その代わりに、金曜日にトリノのパラティチのオフィスでコンテの移籍戦略会談が開催された。

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