/ダニエル・レヴィ会長からのメッセージ

ダニエル・レヴィ会長からのメッセージ

3月18日に私は言いました。「この危機の影響がクラブの将来の安定性を損なうことのないよう、全員が協力して取り組む必要がある」と。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックの脅威を最小限に抑えるために、市民の自由を制限するという前代未聞となる経済活動の停止という世界の各国の政府の決定は、人命を守るために正しいものです。多くの国の産業に壊滅的な打撃が及んだことで、国際貿易や海外旅行による相互依存が私たちの日常生活のあらゆる側面に浸透していることが、今まさに実感され始めたところです。この地球上のすべての人が影響を受けることになりますが、私自身の人生のなかでも、これほどまでに影響がある出来事は他には考えられません。

このから迎える夏に、何事もなかったかのように選手の移籍についての話題を読んだり聞いたりするのなら、人々は私たちの周りで起こっていることの巨大さに目を覚ます必要があります。すでに786,000 人以上の感染者、約38,000人の死者が出ており、世界の大部分のロックダウンになっている状況で、フットボール界にいる私たちだけが浮世離れでいられるはずがないのです。デロイト社の調査によると、私たちは収益において世界で第8位のクラブかもしれませんが、このウイルスには境界がないので、過去のデータは全く無関係です。

クラブの運営は事実上停止しており、一部のファンは仕事を失い、多くの人が将来を心配することになるでしょう。スポンサーは彼らのビジネスを心配し、メディア・パートナーはいつまた試合ができるのか、ファンの前で試合をすることが許されるのか、確信が持てていません。その間にも、クラブには何億ポンドもの費用がかかっています。

バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、ユベントスなどの世界最大のクラブがすでにコスト削減に取り組んでいるのを見てきました。昨日、すでにコスト削減のための措置を講じていたにもかかわらず、私たちは雇用を守るために、4月と5月分の550人の取締役と従業員の報酬を、適用可能な場合には政府の一時帰休制度を利用して20%削減するという難しい決断を下しました。私たちは、この立場を継続的に見直していきます。

プレミアリーグ、PFA(プロ選手協会)、LMA(リーグ監督協会)の間で行われている現在の話し合いが、選手や監督がフットボールのエコシステムのために少しでも貢献できるようになることを願っています。

私たちがこの危機を乗り越えることができると思っていますが、生活が正常に戻るまでには時間がかかるでしょう。セブン・シスターズで電車を降り、トッテナムのハイロードを歩き、家族や友人と一緒にスタジアムに入る。ホームでスパーズの試合を見る前にビールとパイを買う。そういった多くの日常の光景を、私たちはこれまで以上に価値があるのだと考えられるようになることを願います。

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