Football London/Rob Guest
イヴァン・ペリシッチは、インテル・ミラノとの契約満了に伴い、今夏、トッテナムにフリーで移籍する可能性がある。
来シーズン、今夏に大金を投じることが決定しているアントニオ・コンテ率いるトッテナムとの対戦を希望するチームはそう多くないだろう。2021-22シーズンの終盤の数ヶ月でチャンピオンズリーグ出場権を獲得するために大きく前進したスパーズでは、ヘッドコーチであるコンテとファビオ・パラティチが選手層に大きな強化を図っているため、一段階も二段階も上のレベルに到達する可能性がある。
今週初め、スパーズのオーナーであるENICが1億5千万ポンドの増資を発表し、その増資額の大部分と夏の移籍マーケットで選手を放出したことで得る資金とを、コンテのチーム戦力を強化するための補強費に充てることが決まった。このニュースは、トッテナムに関わる全ての人々に、継続的に大きなトロフィーを獲得するための大きな期待を抱かせることになった。
現時点でノースロンドンのクラブへの移籍を目前にしていると言われている選手の一人が、5月いっぱいでインテル・ミラノを退団するイヴァン・ペリシッチだ。契約満了に伴い、サン・シロからフリーで移籍することが決まっているこのクロアチア人は、もしスパーズとの契約書にサインをすれば、左ウイングバックのポジションで多くの経験をチームに与えてくれるだろう。
インテル・ミラノ時代からコンテがよく知る選手であり、今シーズンの全公式戦で10ゴール、9アシストを記録した33歳は、トッテナムにとって大きな存在となりうる。では、ペリシッチをチーム戦力に加えたトッテナムは、8月の開幕日にどのような布陣で臨むのだろうか？
今回、Football Londonでは、その点を検証している。
まず、ピエルルイジ・ゴッリーニに代わってサウサンプトンからフレイザー・フォースターがフリーで加入し、ゴールキーパーのポジションに少し手を加えるようだが、ウーゴ・ロリスはこれまで通り、ゴールマウスを任されて先発するだろう。しかし、コンテはディフェンスの強化を図り、新シーズンの幕開けにこのフランス人の前の顔ぶれには変化を与えるかもしれない。
新たな左センターバックの補強は必須であり、インテル・ミラノのアレッサンドロ・バストーニに高額の移籍金を投じてトッテナム・ホットスパー・スタジアムへ連れてこようとしているとの噂がある。彼のことをコンテはインテル・ミラノでの指導経験からよく知っている。このイタリア人ディフェンダーが加入すれば、エリック・ダイアー、クリスティアン・ロメロと共に3バックで先発することになる。
