トッテナム・ホットスパーの暫定監督に就任したイゴール・トゥドールに対し、かつて彼が指揮を執ったイタリアのメディアから厳しい評価が下されている。
レポート
トッテナム・ホットスパーは、トーマス・フランクの後任としてイゴール・トゥドール(47)をシーズン終了までの暫定ヘッドコーチに任命した。直近のプレミアリーグ11試合でわずか2勝、16位に低迷するチームの救世主として期待されるクロアチア人指揮官だが、セリエAでの彼を知るイタリアメディアの視線は極めて冷ややかだ。
イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、トゥドールを「教授(正教授)になるための適切な仕事を見つけられなかった、完璧な代用教員」と評した。この比喩は、彼がどのクラブにおいても数ヶ月から1年足らずという短期間しか留まれないという、不安定なキャリアパスを揶揄したものだ。実際にトゥドールはこれまでに14のコーチ職を経験しているが、一つの場所で2年を過ごしたのは、2013年から2015年にかけてのハイドゥク・スプリト時代の一度きりである。
また、『フットボール・イタリア』は、彼には「議論と論争の歴史」があり、それが長期政権の構築を妨げていると指摘した。象徴的な事例として挙げられたのが、2015年から2016年にかけて率いたギリシャのPAOKだ。クラブは彼の解任時に、「不満足な結果と、チームの質に対する軽蔑的なコメント」を理由に挙げるという、痛烈な評価を公表している。
直近のユベントス(2025年3月〜10月)での失敗についても、イタリア人ジャーナリストのダニエレ・ヴェッリ氏がその内幕を明かした。ヴェッリ氏によれば、トゥドールの退任の引き金となったのは、ゼネラルマネージャーのダミアン・コモリとの修復不可能な確執であった。トゥドールは移籍市場においてより大きな発言権を求め、特にランダル・コロ・ムアニの残留を強く望んだが、それが叶わなかったことに激しい不満を抱いたという。
さらに、トゥドールは先発イレブンを頻繁に変更し続けたことで、チーム内に「不確実性」を蔓延させた。成績が下降線を辿ると、記者会見の場でクラブの補強戦略を公然と批判し、ラツィオ戦の敗北後には選手たちを直接的に非難した。良好なスタートを切ったにもかかわらず、最終的にはチームのコントロールを完全に失い、パフォーマンスは停止。勝利に慣れているユベントスのファンも、彼の下でチームが「次のステップ」へ進めるという確信を持てなかったという。
トッテナムのサポーターは、トゥドールに対しアグレッシブなプレスと両翼を活かしたフットボールを期待できるだろう。ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏が指摘するように、彼はシーズン途中に潮流を変える任務において、これまで期待を裏切ったことはない。しかし、イタリアメディアが下した「代用教員」という冷徹なレッテルは、彼がノースロンドンで長期的な信頼を勝ち取ることがいかに困難であるかを物語っている。
初陣となる次週末のアーセナル戦は、彼が「教授」への階段を登り始めるのか、それとも再び短期の「代用」で終わるのかを占う、多大なる試練となる。
