トッテナム・ホットスパーの指揮官トーマス・フランクは、自身の職が危険に晒されていないと主張している。しかし、現地メディアの有力記者たちは、クラブ内部での支持が急速に失われており、22日のアーセナル戦を前に「不可避な決別」の時が近づいていると分析している。
レポート
ホームでのニューカッスル・ユナイテッド戦に1-2で敗れ、プレミアリーグでの未勝利期間が8試合にまで及んだトッテナム。降格圏までわずか5ポイント差の15位に沈むなか、トーマス・フランクは自身の進退について強気の姿勢を崩していない。BBCスポーツのショーン・カーンズ記者によれば、フランクは試合後、オーナー陣からの信頼を問われ、「昨日彼ら(オーナー)と話した。だから(クビの心配は)ノーだ」と断言した。
フランクはファンによるブーイングについても、「不満は理解している。昨年も欧州戦とプレミアリーグの両立に苦しんでいた。これは一人の責任ではなく、チーム全体の努力が必要な状況だ。我々は一丸となっており、何をすべきか分かっている」と述べ、組織としての結束を強調した。しかし、スタッツは残酷だ。フランク就任後の最初の5試合で勝ち点10を積み上げたチームは、その後の21試合でわずか19ポイントしか獲得できていない。8試合未勝利という記録は、2008年に最下位で解任されたファンデ・ラモス体制以来の最長記録となった。
一方、サミ・モクベル記者はより踏み込んだ内部事情を詳報している。モクベル氏によれば、トッテナムの首脳陣はこれまで、主力選手の相次ぐ負傷や、ハリー・ケインとソン・フンミンという2大エースの退団による「戦力の空洞化」を考慮し、フランクに対して多大な忍耐を示してきた。しかし、直近のニューカッスル戦での惨敗を受け、クラブ内部では「フランクへの支持が失われた」ことが決定的になったという。
現在、クラブの経営陣は、本心では下したくないはずの「解任」という決断に向けたコンティンジェンシー・プラン(不測の事態への計画)の策定を加速させている。次戦のアーセナル戦まで12日間の空白があることは、経営陣にとって後任の選定と戦術の浸透を行うための「延長された猶予期間」として機能している。
モクベル記者は、フランクへの圧力は今まさに「限界点」に達しており、クラブがこの12日間のうちにアクションを起こす可能性が著しく高いと断じている。
