🔊HISの現地観戦ツアー/無料のオンライン説明会申込はページ一番下へHere We Go!

【深層】英雄から戦犯へ。ロメロ「プレミア最多退場」の衝撃と、ウドギ負傷を救う新星ソウザの産声

トッテナム・ホットスパーの主将クリスティアン・ロメロにとって、この一週間は天国から地獄へと突き落とされる非情な物語となった。マンチェスター・ユナイテッドに0-2で敗れたオールド・トラッフォードの一戦において、彼は自らの手で「不信任」の火に油を注ぐ格好となった。ロメロの規律問題と守備陣の瓦解、その中で光った若き才能のデビューを詳報する。

レポート

マンチェスター・ユナイテッド戦の幕開け、クリスティアン・ロメロは間違いなくピッチ上の主役であった。数日前に自身のSNSで「シニア選手が11人しかいない現状は恥だ」とフロントを公然と糾弾した彼は、その反骨心ゆえにサポーターにとっての英雄としてスタジアムに君臨していた。

しかし、前半30分にその評価は一変することとなった。カゼミロの足首に対し、スパイクの裏を見せて突っ込む著しく無謀なチャレンジを敢行。一発退場を宣告された主将は、自らの言葉で指摘した「戦力不足」の窮状を、自らの軽率な行動でさらに悪化させるという痛恨の自滅を演じた。この退場により、チームは残り60分以上の時間を10人で戦うという苦難に追い込まれたのである。

指揮官トーマス・フランクは、即座に戦術的な修正を余儀なくされた。前線のウィルソン・オドベールを下げ、先日、1年ぶりに先発したラドゥ・ドラグシンを軸とした守備固めに動いたが、数的不利の代償はすぐにスコアに現れた。退場からわずか9分後、セットプレーの隙を突かれ、かつてフランクの教え子であったブライアン・ムベウモに先制ゴールを許した。

そこから守護神グリエルモ・ヴィカーリオは、カゼミロやアマド・ディアロ、ルーク・ショーらの決定的なシュートをアクロバティックなセーブで次々と防ぎ、10人のチームを鼓舞し続けた。しかし、後半終了間際にはブルーノ・フェルナンデスに決定的な2点目を奪われ、そこでトッテナムの反撃の芽は完全に摘み取られた。

試合後、ロメロはドレッシングルームにおいて、数的不利での死闘を強いたチームメイトたちに対して深く謝罪した。今回の退場は、彼が2021年8月にイングランドへ上陸して以来、全コンペティションを通じて通算6枚目のレッドカードとなった。これは過去4年半において、プレミアリーグの全選手の中で最多となる著しく不名誉な記録だ。

1 2 3 4 5