2026年2月7日、オールド・トラッフォード。10人となったトッテナム・ホットスパーは、マンチェスター・ユナイテッドに0-2で完敗を喫した。主将クリスティアン・ロメロの退場による長期離脱とデスティニー・ウドギの負傷により、クラブはピッチ上の結果以上に深刻な「崩壊」に直面している。
レポート
マンチェスター・ユナイテッドのホームに乗り込んだトッテナムは、自滅に近い形で2026年のリーグ戦初勝利を逃した。
試合開始直後から、クリスティアン・ロメロは過剰な注目を浴びていた。月曜日のSNS投稿で「11人しか起用できない現状は恥だ」とフロントを糾弾した主将に対し、指揮官トーマス・フランクは信頼を示して先発させたが、その期待は前半30分に打ち砕かれた。ロメロはカゼミロの足首に対し、スパイクの裏を見せる無謀なチャレンジを敢行。一発退場を命じられたアルゼンチン代表ディフェンダーは、これでスパーズでのキャリア通算6枚目のレッドカードとなった。
数的不利に陥ったスパーズは、直後にブライアン・ムベウモのゴールを許し、後半にはブルーノ・フェルナンデスに追加点を奪われ、マイケル・キャリック暫定体制のユナイテッドに屈した。
さらに追い打ちをかけたのが、後半早々のデスティニー・ウドギの負傷交代だ。ウドギの離脱により、トッテナムの負傷者リストはついに11名に達した。ロメロは今後、ニューカッスル、アーセナルとのノースロンドン・ダービー、フラム、およびクリスタル・パレスとの4試合を欠場することが確定。
右サイドバックのペドロ・ポロやジェド・スペンスまでも欠く現状において、フランク監督はブラジル人の新星ソウザの抜擢以外に選択肢が残されていないという、極限の駒不足に陥っている。
移籍市場最終日に即戦力の獲得がなかったことへのファンの怒りは、オールド・トラフォードのアウェイ席において「ロメロは正しい、取締役会はクソだ」という直接的なチャントへと変わった。フランク監督は「パニックバイはしない」という方針を貫いているが、この日の惨状は、現場の努力だけでは補えないレベルまで戦力が削ぎ落とされていることを証明した格好だ。
