【移籍市場】ウォートン、チュアメニ、ディオマンデ、アクリウシュ…スパーズが冬に逃した「10人の至宝リスト」

トッテナム・ホットスパーにとって、2026年1月の移籍市場は失望の残る一ヶ月となった。負傷者クライシスの真っ只中にありながら、トーマス・フランクが必要とした即戦力の補強は進まなかった。現地大手ファンサイト『Spurs Web』が、スパーズが獲得に動きながらも、最終的に逃すこととなった10人のターゲットを総括している。

レポート

トッテナム・ホットスパーの冬の移籍市場は、ファンが待ち望んだ大規模な補強が実現せぬまま閉幕した。指揮官トーマス・フランクは夏の市場での活発な動きを約束しているが、深刻な負傷者問題を抱える現状において、即座の戦力拡充が叶わなかった事実は非常に重い。ここでは、スパーズが関心を示し、あるいは獲得を試みながらも、ノースロンドンへの到着に至らなかった10人の選手たちを振り返る。

リストの第1位であり、クラブにとって「夢のターゲット」と目されているのが、クリスタル・パレスのアダム・ウォートンだ。トッテナムにとってこれ以上ないほど完璧な才能と評される彼だが、パレス側がシーズン途中での売却を断固として拒んだため、獲得は来夏以降の課題となった。第2位には、レアル・マドリードで出場機会を減らしているオーレリアン・チュアメニの名前が挙がった。スパーズが8500万ポンド(約165億円)のオファーを提示したという衝撃的な噂も流れたが、最終的に実現には至っていない。第3位のライプツィヒ所属、ヤン・ディオマンデについては、アーセナルやバイエルン、PSGといった欧州の精鋭クラブとの熾烈な争奪戦に直面した。ライプツィヒ側が8700万ポンドという巨額の評価額を設定したこともあり、現在のトッテナムにとっては高嶺の花となった格好だ。

中盤から前線にかけても、多くの「if(もしも)」が残された。第4位のクリスタル・パレスのストライカー、ジャン=フィリップ・マテタへの3500万ポンドの関心は、得点力不足に悩むチームにとって理想的な補強案に見えたが、進展は見られなかった。第5位のモナコ所属、マグネス・アクリウシュは、ウィングと10番をこなす多能性でスカッドの欠陥を埋める存在と期待されたが、5000万ポンドという移籍金が大きな壁となった。第6位のアンディ・ロバートソンに至っては、わずか500万ポンドでの電撃移籍の可能性が浮上したものの、最終的にリヴァプール側が放出を阻止した経緯がある。

さらに、バイエルンのレオン・ゴレツカ(第7位)はフリーエージェントとなる夏を待つ形となり、マンチェスター・シティのオマル・マルムシュ(第8位)についても、タイトル争いの最中に戦力を削ることを嫌ったペップ・グアルディオラによって放出のドアを閉じられた。リヴァプールの生え抜き、カーティス・ジョーンズ(第9位)への3000万ポンドのオファー検討も、本人の移籍意思を動かすには至っていない。

そして第10位には、トッテナム相手にゴールを決めたウエストハムのクリセンシオ・サマーヴィルがランクインした。2500万ポンドの準備を進めていたとされるが、最終的な決断を下すことはなかった。これらの「逃した魚」のリストは、現在のトッテナムがいかに困難でフラストレーションの溜まる冬を過ごしたかを如実に物語っている。

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