レポート
Football.Londonのサム・トルゥーラブは、エヴァートン戦を目前に控えたスパーズの最新トレーニングの様子を報じた。開幕3試合で1ポイント・無得点という苦しい状況の中、デゼルビは攻撃改善と選手のフィットネス向上に重点を置いている。
まず注目されたのは、締め切り日にチェルシーから加入したトシン・アダラビオヨの本格合流だ。移籍前はチェルシーで試合に絡めず、加入後もフォレスト戦ではメンバー外だったが、今週は通常メニューを消化。フィットネスが整えば、週末のエヴァートン戦で初のメンバー入りの可能性がある。
次に、攻撃陣の中心として期待されるサヴィオが、マルコス・セネシ、ペドロ・ポロと激しい1対1を繰り返す姿が公開された。雨が降りしきる中でも、サヴィオは強度の高い対人を楽しむようにプレーしており、コンディションは良好。チャールトン戦での1ゴール1アシストに続き、リーグ戦での爆発が期待される。
一方で、復帰が待たれるデヤン・クルゼフスキは再び姿がなかった。クルゼフスキは477日ぶりに復帰したものの、フォレスト戦前に「小さな問題」が発生し、再び別メニューへ。デゼルビは「長引く問題ではない」としていたが、最新のトレーニング画像に不在だったことから、エヴァートン戦の出場は微妙となった。
中盤では、今夏1億8,500万ポンドを投じて獲得したトナーリ&フェルナンデスが精力的に動き、ベンタンクール、ギャラガー、ベリヴァルとともに3枠を争う構図が続いている。さらに、アーチー・グレイやクドゥスも参加しており、デゼルビの中盤構成は選択肢が豊富だ。
記事は、トレーニングの様子から「選手間の競争は激しく、攻撃陣の組み合わせは依然流動的」と指摘。エヴァートン戦は、開幕3試合無得点の流れを断ち切る重要な試合となる。
記事解説
今回のトレーニングレポートは、デゼルビ体制の“内部競争の強度”を象徴している。特にサヴィオの1対1は、デゼルビが攻撃陣に求める「個人打開力」「縦への初速」「対人勝率」を高めるための重要なメニューであり、リーグ戦での得点力不足を解消するための直接的アプローチだ。
また、トシンの合流は守備陣の構成に影響を与える。セネシ、ファン・デ・フェン、ファン・ヘッケに加え、トシンが加わることで、対人強度と空中戦の選択肢が増える。デゼルビの守備は「前進守備」「ライン管理」が重要であり、トシンのフィジカルはその構造に適している。
一方で、クルゼフスキの不在は攻撃構築に影響する。彼はデゼルビの攻撃モデルにおいて「判断の安定性」「ボール保持」「右ハーフスペースの支配」を担う選手であり、復帰が遅れるほど攻撃の流動性が低下する。サヴィオやテルが代役を務める形になるが、役割の再現性は完全ではない。
中盤の競争は激化しており、トナーリ&フェルナンデスの加入により、ベンタンクールの役割が変化している。ギャラガーはプレッシング強度で優位に立ち、ベリヴァルは前進力で差別化を図る。デゼルビは「相手に応じて中盤構成を変える」傾向が強く、エヴァートン戦の選択は注目される。
総じて、今回のトレーニングは「攻撃改善」「守備強度の底上げ」「中盤の最適化」という三つのテーマが明確に表れており、エヴァートン戦はその成果が問われる試合となる。

