レポート
チェルシーは移籍市場最終日にベリヴァルの獲得可能性を探るため、トッテナムへ複数回の照会を行った。エンツォ・フェルナンデスがマンチェスター・シティへ移籍したことで中盤の補強が急務となり、追加補強の候補としてベリヴァルの状況確認に踏み切ったとされる。
ベリヴァルは開幕戦で先発したものの、ハーフタイムで交代となり、続くニューカッスル戦ではベンチ入りのみ。序列が不安定な状況から今夏の移籍希望をクラブへ伝えていたが、スパーズはノッティンガム・フォレストやニューカッスルからのオファーを拒否し続けた。
ファブリツィオ・ロマーノは「チェルシーはベリヴァルの状況を確認したが、トッテナムは放出の意思がない」と述べており、交渉は初期段階で完全に停止した。デゼルビはベリヴァルを“今季の重要戦力”と位置付けており、本人にも残留して1月に状況を再評価するよう説得したという。
チェルシーはカマラやコネの獲得も模索していたが、ローマ側の拒否や交渉停滞により成立せず、最終的に中盤補強は見送りとなった。
記事解説
今回のチェルシーの照会は、エンツォ退団による中盤の緊急補強ニーズが背景にあり、ベリヴァルの潜在能力を高く評価した結果と言える。さらに、パペ・サールやダンソ、リシャルリソンら準主力級を最終局面でクラブ主導ともとれるかたちで放出に動いたことからも、「クラブの方針」の変化をチェルシーが試した形ともとれる。
しかしスパーズは今夏の大量補強で中盤の競争が激化した一方、ベリヴァルの将来性を強く評価しており、放出は一切検討しなかった。デゼルビはベリヴァルの技術と戦術理解度を高く評価しており、短期的な序列の変動より長期的な成長を優先する姿勢を示している。
今回の照会は“状況確認”の域を出ず、スパーズの姿勢は一貫しており、ベリヴァルは少なくとも冬まで残留が確定した。今後は出場機会の確保が鍵となり、1月の再評価が重要な節目となる。

