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【試合評論点】0-2で敗れたニューカッスル戦──トナーリの苦戦、マーモウシュの可能性、ホームの“同じ問題”

【試合評論点】0-2で敗れたニューカッスル戦──トナーリの苦戦、マーモウシュの可能性、ホームの“同じ問題”

✔ トナーリは古巣相手に苦戦、集中力の欠如が致命傷に
✔ マーモウシュは技術と推進力を示すも、後半は孤立
✔ ホームでの“勝ち切れない問題”が再発

レポート

トナーリ──古巣相手に集中力を欠き、批判の声が強まる

サンドロ・トナーリは、ニューカッスル時代のファンから激しいブーイングを浴びながらのホームリーグ・デビューとなった。序盤はその影響もあり、守備のギャップを埋めきれず、プレッシャーの中で判断が遅れる場面が目立った。

前半はスパーズが主導権を握り、トナーリも何度か力強い持ち上がりで攻撃の起点となったが、試合全体としては集中力の欠如が致命傷となった。62分、エランガに対して身体を寄せきれず、簡単にターンを許し、左隅へ決められた失点はトナーリの対応が直接の要因となった。

デゼルビは「トナーリの強度には感心している」と語っていたが、ブレントフォード戦に続き、今回も批判を覆すことはできず、1億ポンドの評価に見合うパフォーマンスはまだ見られていない。

マーモウシュ──前半は存在感、後半は孤立。攻撃の“つなぎ役”として期待

サヴィオが筋肉疲労で欠場したため、マンチェスター・シティから加入したオマル・マーモウシュが即先発。 右ウイングにはポロが入り、やや“いびつな前線”での起用となった。

前半のマーモウシュは非常に積極的で、ボールを持つと自ら局面を打開し、圧力を受けても巧みにターンして前進。技術と推進力を兼ね備えたプレーで、デゼルビが「完璧な選手」と評した理由が垣間見えた。

しかし後半はスパーズのボックス内タッチが半減し、マーモウシュも孤立。前半の勢いを維持できず、決定機を作れないまま試合は終盤へ。「良いプレーをしても、ゴールを生み出せなければ勝てない」という現実を象徴する内容となった。

ホームでの“同じ問題”──支配しても勝ち切れない構造的課題

このカードはプレミアリーグで一度も0-0がないため、得点のある展開が予想された。実際、前半はロバートソン、ポロ、テルの3人だけで17回もニューカッスルのボックスに侵入し、スパーズが圧倒的に優勢だった。

しかし、62分にエランガの“やや崩れたシュート”が決まり、流れは一変。トナーリは再び対応を誤り、失点後はチーム全体が落ち込み、集中力が途切れた。

昨季、スパーズはホームでリーグ戦わずか3勝。デゼルビは「勝つ習慣を作る」と語っているが、守備の集中力と攻撃の決定力が改善されない限り、ホームでの勝ち点積み上げは依然として難しい状況だ。

記事解説

今回の敗戦は、デゼルビが就任直後から指摘していた「守備の集中力」と「攻撃の決定力」という2つの課題が、依然として解決されていないことを示した。特にトナーリは、ブレントフォード戦に続いて古巣相手でも苦戦し、100mポンドの投資に対する期待値とのギャップが大きくなっている。

一方で、マルムーシュは前半に高い技術と推進力を示し、攻撃の“つなぎ役”としての可能性を見せた。サヴィオが復帰すれば、両者の組み合わせで前線の流動性が高まり、攻撃の停滞を改善できる可能性がある。後半に孤立したのは構造的な問題であり、個人の出来だけでは解決できない。

ホームでの勝ち切れない問題は昨季から続く構造的課題で、支配しても得点できず、ミスから失点するという“負のパターン”が繰り返されている。デゼルビが求める「バランスの取れた11人」がまだ完成していないことが明確であり、次節フォレスト戦は早期の修正が求められる。