レポート
リシャルリソンの去就──ブレントフォード戦が“最後の試合”の可能性
リシャルリソンはブレントフォード戦での不調を受け、クラブに正式に退団希望を伝えた。その後のチャールトン戦ではベンチ外、ニューカッスル戦でも招集外となり、デゼルビは試合後に「彼は何度も“出たい”と言っている」と明言した。
マーモウシュの加入により、CFの序列はソランケ、マーモウシュ、その次にリシャルリソンとなり、立場は大きく低下。記事は「ブレントフォード戦が最後の試合になる可能性が高い」と指摘している。
エヴァートンの関心は停滞──代わりにサウジアラビア勢が急浮上
数週間にわたり、エヴァートンがリシャルリソンの復帰を模索していると報じられてきたが、ジャーナリストのベン・ジェイコブスによると、「エヴァートンの交渉は現時点で進展していない」という。
その一方で、ジェイコブスは「サウジ、特にアル・アハリを含む複数クラブが最終盤で動く可能性がある」と発言。「Keep an eye on Saudi」という言葉が象徴するように、移籍市場終盤でサウジ勢が一気に動く可能性が高まっている。
サウジは欧州からの即戦力獲得を続けており、リシャルリソンの年俸要求(1,500万ユーロ以上)にも対応可能。スパーズにとっては“最も高額で売れる市場”となる。
スパーズは“売らなくても良い”立場──契約延長オプションが鍵
リシャルリソンの契約は残り1年とされていたため、「今夏に売らなければ価値が下がる」と見られていたが、アラスデア・ゴールドによると、スパーズは1年延長オプションを保持している。
このオプションを行使すれば契約は2028年まで延長されるため、スパーズは“売らなければならない”立場ではなく、“売っても売らなくても良い”立場となる。
そのため、スパーズは要求額を4,000万ポンド前後に設定しているとされ、サウジ勢なら十分支払い可能なレンジとなる。
サウジ移籍が“スパーズに利益をもたらす”理由
記事タイトルの「利益を得る側」という表現は、サウジ移籍がスパーズにとって財務的にも戦力構成的にもプラスになるという意味を含んでいる。
その理由は、高額年俸を負担できる、移籍金を最大化できる(欧州より高額)、前線の序列整理が進む、ソランケ+マーモウシュ体制が明確になる、さらに追加FW補強の資金源になるからだ。
特に、デゼルビは「もう1人FWが必要」と繰り返しており、リシャルリソンの売却は補強資金として極めて重要となる。
記事解説
今回の記事は、リシャルリソンの去就が「欧州の移籍市場」ではなく「サウジの資金力」によって決まる可能性が高いという点を強調している。エヴァートンは財務的に大きな投資が難しく、スパーズが要求する4,000万ポンド前後を支払う現実性は低い。
一方でサウジのクラブであれば、高額年俸を提示できる、移籍金も欧州より高額で支払える、即戦力のストライカーを求めているという条件が揃っており、リシャルリソンの市場価値を最も高く評価する可能性がある。
また、スパーズが契約延長オプションを保持している点は極めて重要で、クラブは“売らなければならない立場”ではなく、“売るなら高額で売る”という交渉優位性を持っている。これは、サウジ勢が提示する金額を最大化する上で大きな武器となる。
戦力面でも、リシャルリソンの退団は前線の整理を進める。ソランケ+マーモウシュ体制が明確になり、デゼルビが求める“追加FW補強”の資金源にもなる。特に、テルの不調やサヴィオの右WG固定化を踏まえると、左WG/セカンドストライカーの補強は必須であり、リシャルリソンの売却はそのための財務的基盤となる。
総じて、この記事では「リシャルリソンのサウジ移籍は、スパーズにとって財務・戦力の両面で利益をもたらす」という現実的な視点を示している。移籍市場終盤での“サウジの一撃”は、スパーズの再構築を一気に前進させる可能性がある。

